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9600(8)やはり弛む珊瑚動輪

バルブギアを組んで、ローラー台の上で慣らし回転していたら、急に止まってロックしてしまいました。第二動輪のロッドピンが弛んで、メインロッドと咬んでしまったようです。ネジを締め直して動かそうとしたら、動きがギクシャクしはじめました。どうやらロックしたときに動輪の位相が少し狂ってしまったようです。

今回は強力なコアレスモーターを使っていますので、ロックしたとき力余って位相が狂うというのは、以前8760を作っていたときにもあったので、同様の事象と考えて、動輪を一旦バラして組み直すことにしました。あまりパワーのないモーターだとこういうことは起きないのですが、強力なコアレスではおきてしまうようです。8760ではラジアスロッドが引っかかってひん曲がってしまうというのも経験しました。

動輪をバラすのはNWSLの動輪抜きでバラしました。珊瑚の動輪は車軸から抜こうとすると、一気にポンと抜けるような印象があります。天賞堂やトビーの動輪はヌルッと抜けますが、やはり軸端のテーパーなどの形状が違うのだと思います。第二動輪のみはギア交換の時に一旦バラして組み直していますので、今回はそのままです。

 

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位相が狂わないようにするために車軸にローレットを切ってから、コンさんの動輪組立てジグをヤンキーバイスにセットして再組立てしました。このバイスは、鍋屋のERONブランドのものですが、ガタがほとんどなく車輪の組立てには最適です。値段は安くはありませんがもう30年近く使っていますので、十分ペイできています。先日も車輪への車軸圧入のためのバイスをたずねられましたので、これを推薦しておきました。

動輪を組み直してやるとまた動輪はスムースに回転し始めました。

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Comments

珊瑚の動輪はどれも動輪の打ち込みが緩いです。先日、知人のC57動輪の打ち込み直しを行った際に打ち込まれる部分の車軸をミツトヨのデジタルノギスで測ったところφ2.49でした。動輪の穴あけはM2.5のマイナス公差でしょうから、これでは少し踏ん張っただけで位相は必ずずれてしまいます。小生も珊瑚の蒸機は何台も持っていますが、ほぼ全てローレットを打って動輪の嵌め込み直しを行っています。

Posted by: 高木 幹夫 | April 27, 2023 09:37 AM

髙木さま

おっしゃるように軸が少し細めなだけではなく、車軸の両端の段差部にテーパーが、他社の動輪より大きめについているようです。
車軸の両端と段差部の中央よりを計測していただけると、おわかりいただけると思います。

設計思想が、緩いテーパー孔にテーパーピンを打ち込むということのようで、天賞堂やトビーなどのなどの普通の孔にストレートピンを打ち込むというのは違うようです。

Posted by: ゆうえん・こうじ | April 27, 2023 11:04 AM

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