阪神間開業時のマッチ箱客車をつくる(8)軸受の加工
以前書いたように この客車は、KATOの二軸貨車用のポリアセタール製軸受に珊瑚の古典客車用軸受を貼っています。
以前加工した分はエッチング製の軸受パーツに軸箱とバネが一体になったホワイトメタルのパーツを低音ハンダ付けしてから軸受に接着剤で貼っていたのですが、今回は接着剤で貼っています。
まずポリアセタール製軸受にエッチング製軸受パーツの軸孔部分を加工したパーツを瞬間接着剤で貼っています。ただポリアセタールはそのままでは瞬間接着剤では接着できないので、PPX プライマーを塗ってから接着しています。そのあと軸箱ばねパーツをセメダインスーパーXで貼りました。
エッチング軸受パーツは、細い精密丸ヤスリで加工しましたが、下図のようなロングノーズ(ロッキング)バイスプライヤーという工具にくわえて加工すると楽でした。軸孔部の加工が終わったあとで、L字型に曲げられた取付部をカットしました。ハンドバイスよりこちらの方が取り外しが楽です。
台車や軸受などに使われるポリアセタール(POM)は、そのままでは接着や塗装がつかないので扱いにくいですが、プライマー使えば接着は可能ですし、ミッチャクロンで下塗りすれば、塗装も可能です。
デルリンやジュラコンは、ポリアセタール(POM)の商品名です。ご参考までに
※追記
やはり軸箱バネパーツはスーパーXではポリアセタールの軸受に接着せず金属部分同士のみの接着となり強度がイマイチなので、瞬間接着剤+プライマーで接着し直しました。
※追記2
下回りが6両分組めたので編成にしてみました。オープンデッキの一等車は諸般の事情によりペンディングです。
※追記3 8/12
トビー上等車ショーティー改造のオープンデッキ上等車ですが、模型的にみると前後端の緩急車のキューポラ?以外は単調なので、形態的に変化がでてアクセントとなっておもしろいのですが・・・
実物考証で考えるとこういう車両は当時の西部局には存在しなかったので、いかがなものか・・・
とも考えてしまいます。まあ模型の世界だからちょっと遊んでも許されるとは思います。
あと床下ディテールも考え中です。低い位置の歩み板つけたので側面からも殆ど見えないのですが、緩急車のブレーキロッドぐらいはつけたほうがよいかと思っています。
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