阪神間開業時のマッチ箱客車をつくる(12)塗装と仕上げ (続)
レタリングの次は窓ガラス貼りです。
阪神間開業当初の客車では、上等車と中等車は窓ガラスが入っていますが、下等車はドアの部分はガラスですが、客席部分は木製のルーバーだったようなので、IORI工房のレーザー加工のスジ目いりペーパーから切り出したものを貼りました。まずつや消し黒のラッカースプレーを吹いてから、タミヤ・アクリル塗料のブラウンを筆塗りしました。本当は窓枠とツライチになっていると思うのですが、他の窓ガラスも嵌め込みにしていないので奥まっているから、同じでヨシとしました。
今回使ったIORI工房のレーザー加工スジ目入りペーパー、少し加工するとき工夫が必要でした。スジの入っている面から定規で押さえてカッターナイフで切断しようとすると、表面のスジの入った層が剥がれてしまうのす。対策としては、切断加工前にラッカーなどで塗っておく、切断には鋏や切断機といった押し切りするタイプの道具を使って切断すれば、大丈夫でした。
緩急車のキューポラのような覗き窓にも窓ガラス入れましたが、私にとっては少しキツい仕事でした。最近の複雑な形状をした先頭車などをこなしておられる電車屋さんには笑われるかもしれまえん
くろまやのインレタを貼り付けたあとは、オーバーコートしてタミヤ缶スプレーのセミグロスクリアーを吹いてオーバーコートしました。インレタの文字も半つや消しになるので落ちつくような気がします。
カプラーとバッファーはまだですが、編成として並べてみました。上等車のみ少し明るい色に塗っています。
前回の記事にも書きましたが、車体の表記は、各車両の扉に等級などが漢字で書かれているのは確実ですが、それ以外の表記はあまり鮮明な写真が残っておらずはっきりしないので今回は窓下・扉下の等級表示以外は省略しました。
なんとか、TMSコンペの締切には間に合いそうです。
別にコンペでの上位入賞を狙っている訳ではありませんが、期限を区切られると、いつもなら気に入らないかわからない部分がでると、その時点で工作ストップで仕掛かり品化することが多いですが、コンペやクラブの競作で締切ができると「まあヨシ」の閾値が下がりますので、なんとか完成さえることができます。後で不具合やおかしな点がわかっても、「ヨシ」としてしまった自分に対する口実ができます。
(9/12追記)
肉眼だとあまり気にならないのですが、 写真でみるとマスキングして塗った屋根の塗り分けが汚いですね。老眼のせいでしょうか? 何とかしないといけないです。
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