9600(30) 煙突とシリンダーの位置関係について 再び
先日サンゴの9600の煙突中心線とシリンダー中心線が一致していないのはおかしいと書いたのですが、その後よく調べてみると9600-9617の一次形Sキャブでは、煙突とシリンダーの中心は一致しているが、9618以降ではズレているというのが真相らしいです。
クラーケンさんのブログに掲載されている組立図をみても 50-2(9600-9617)に掲載されている形式図では、煙突中心とシリンダー中心が一致しているが、50-4 9618-9657 の形式図と50-7 9658- の形式図では、煙突中心がシリンダー中心より前方にあります。
また中心のズレは1/80で、1mm以下であり、サンゴ製品のズレは誇張されているようです。これはやはり模型ではカーブ通過のためフロントデッキを延長せざるをえないので、バランスをとるため煙室を少し延ばしてあるようです。そのためズレが大きくなっているのではないかと推測しますが、もうそれを尋ねることのできる小林社長はすでに鬼籍に入ってしまわれました。
サンゴのSキャブの一次形製品は、スケールからずれている部分も多いので、今回はズレたままにしようかとは思っています。そこだけ寸法にこだわっても仕方ないです。
それから煙突とシリンダーの中心線がずれているのは、加熱器の関係かと思っていたのですが、ボイラーの重量バランスをとるために、ボイラーを少し前に延長したためではないかと、某オーソリティーに教えてもらいました。
Comments
貴ブログ、いつも楽しく拝見させていただいております。
倉敷市玉島の上田敬一郎と申します。
私の蒸気機関車史下によると、
初期の9600は過熱が不十分だったので設計変更、大煙管を1本増やし、小煙管を1本減らした。
排煙が不十分だったので煙突と蒸気排気管を設計変更したとの記述があります。
写真を添付しようとしたのですが出来ないので、文字説明だけで失礼します。
さて、模型の話です。
珊瑚9600原型は小生も組み立てた事があるのですが、
キャブの幅が気に入らず、中央を切断して縮小、
その結果キャブ全体が腰高になり、高さも縮小した事が思い出されました。
Posted by: 上田 敬一郎 | November 17, 2023 03:22 PM
上田さま ご無沙汰しております。
96の煙突中心の問題はこれまで誰も書いていなかったようです。実物ファンは50mm程度のズレなら気にならないんでしょうね
ご指摘のように確かに珊瑚の96は幅広ですが、今回はそのまま組んでしまいました。
キャブに関しては、主に裾のカーブの問題でスクラッチやエッチング板を新規におこすことも考えたのですが、下手すると上回りすべて作り直しになりそうなので、今回は見合わせました。
なお珊瑚のキットもこの時期のものに比べて最終製品はボイラーも細くなりプロポーションは改善?されているようです。
まあ珊瑚のキットは、細かいところに頓着せず、鷹揚に組むのがよいのかもしれません。
Posted by: ゆうえん・こうじ | November 18, 2023 09:24 AM