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知られざるDCCのメリット USさんからの情報

 今回のKKC総会で、米国形林鉄模型の大ベテランのUSさんと久しぶりにお話ししました。

 そのときにいわれたのが、DCCだと重連や後補機の速度同期が非常に楽にできるということです。USさんのレイアウトでは、5%勾配線で中間にほとんどウェイト補重していない貨車を5両挟んで後補機をつけた編成が、脱線なく運転可能だそうです。

 もちろん事前にDCCデコーダーのCV値をいじって、指令速度で同じ速度になるように設定してあり、加減速機能も使っていないとのことでした。

 こういう重連運転や後補機運転でのDCCのメリットがあるということはあまり知られていないと強調されていましたが、なるほどそうですね。

 それを聞いて私からお話したのは、USさんのようにすべての機関車のDCCの指令速度に対する走行速度が同じになるようにDCCデコーダーCV値設定するのは面倒なので、スロットル側で重連機関車の速度が同じになるように設定する機能を実装できないかということです。つまりスロットルからの二台へのDCC速度指令を同期するように自動設定できるような仕組みがあれば、便利だろうと話しました

 通常のアナログDC運転では、電圧に対する機関車の反応が違うと うまく重連の機関車がうまく速度同期せず脱線することもあるので、ダイオードの順方向電圧降下を使った電圧制御回路などを組み込んでいる方もおられるようですが、DCCだとグッと楽になりそうです。ユーレイさんでも同様なことがいえますね

 あと教えていただいたのは、DCCサウンドの方が、PFM/SL1方式のアナログサウンドに比べてレールの汚れが格段に少ないということです。DCCは交流なので、アナログDCに比べてレールの汚れが少ないそうですが、アナログサウンドは音声電流を走行電流に重畳して流しているので電圧のピーク値が大きく、レールの汚れにつながっているのではないかといわれていました。現在のDCCを使ったレイアウトの方が、以前のアナログDCのレイアウトよりレールクリーニングする回数が非常に減ったといわれており、エビデンスのある情報です。

 こういうDCCのメリットもあまり知られていないようだというお話しをうかがいました。

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Comments

DCC化してスロットルで同調をする方法は可能であればかなり有用ですね、興味深い研究テーマではあります。
DCC化するとレール面の汚れが少ない?については私は現在路面電車のサウンドDCC化と合わせて検証中ですがどうなんだろう?というレベルの状況です。

Posted by: ム | November 19, 2023 09:28 AM

USさんがいわれていたのは、PFMサウンドで走らせると通常のサウンドなしアナログDCより、さらにレールが汚れやすく、レールクリーニングに手間がかかる。
DCCサウンドにしてもレールの汚れはサウンドなしのDCCとほぼ変わらないということです。

DCCは交流なので、アナログDCよりレールが汚れにくいというのは、米国形OゲージャーのDさんがいつもいわれていることです。

話がわかりにくくて、もうしわけありません。念のため追記しました。

Posted by: ゆうえん・こうじ | November 19, 2023 10:05 AM

解説ありがとうございます。理解が深まりました。
Dさんの話は興味深いですね。

Posted by: ム | November 20, 2023 08:03 AM

私もDCCを採用した動機は重連で機関車の運転を楽しみたいということでした。特にサウンド付きの機関車を重連(ないしそれ以上)で走らせるとその効能を堪能することができます。この記事を拝見して重連の走行動画一本撮りました。ご笑覧ください。

https://youtu.be/o0tzbPQlN9M

Posted by: Little Yoshi | November 20, 2023 09:04 PM

Little Yoshi さま コメントと動画ありがとうございます。

PFM/SL1方式だとブラスト音の疑似?重連はできますが、SoundBoxだと重連はできないので、やはり本格的な重連はDCCならではですね

またOnだと車両が大きいので、スピーカーなども大きさの余裕がでてくるのでよい音がするとおもいます。

Posted by: ゆうえんこうじ | November 24, 2023 02:15 PM

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