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9450(5) デザイン上の留意点

このフリーランスの機関車のデザインのコンセプトについて書きます。

基本はモーガル(1C,2-6-0)の7750形をストレッチして、コンソリ(1D,2-8-0)に化けさせています。

 最初は9150形のスケールモデルを作ろうかと思ったのですが、私の好みとしてはちょっと動輪が小さいような印象がして、大宮工場で大きな動輪に交換してからの方が好ましい姿に思えました。ただ模型では、そのφ15.5動輪に交換するとフランジなどが干渉して動輪軸距をかなり変更しないとうまく収まりません。それならいっそのこと9600形蒸機と同じ軸距の下回りとして、珊瑚の主台枠やサイドロッドを使った方が簡単に模型化できるというのが今回の9450形のコンセプトです。

 最近はは作りたいものと似た機関車やそのプロトタイプの画像をGoogleの画像検索にかけると、世界中の似たような機関車の画像が芋づる式に出てきます。今回もそういった機関車の画像を参考にしています。

 またフリーランスを作るときには、似たようなプロトタイプを探して、それをベースに設計した方が最初から自分で設計するよりそれらしいリアルな模型ができるとT社の社長さんに教えていただきましたが、まさにそのとおりだと思います。

 ただ実物として見た時に、おかしくないように気をつける必要があります。

 まずサイドタンクの長さですが、この機関車は内側スチーブンソン弁装置なので、主動輪についたバルブロッドとエキセンリンクに給油するため第1-2動輪間にサイドタンクがかからないようにする必要があります。英国の保存鉄道などで見ていると駅での出発前や停車中に、第1-2動輪間の間に機関士が頭を突っ込んで、弁装置に注油している光景に出会うことはよくあります。模型ではこの部分は床板で塞がれていることが多いですが、実物ではフレーム上部に床板はなく、弁装置に給油アクセスできるようになっています。7450形のようにサイドタンクの前半分がバニアタンクになっているのも、弁装置に給油アクセスするためだと思います。3200形では第1動輪の直後までサイドタンクがあるのもワルシャート式で、台枠内の弁装置に頻繁に給油する必要がないためだと思います。3150形もジョイ式なので同様です。3080形はサイドタンクの下部に扉がついていますが、これを開けて台枠内の弁装置リンク類に注油するのだと推測します。

 また本来は実物として考えると内側スチーブンソン式弁装置があるので、第1-2動輪間の軸距は、第2-3/3-4動輪間の軸距より長くなるべきなのですが、今回は9600形の下回りパーツを使っているので同じ軸距です。

 さらに模型では、実物に比べて急カーブを通す必要があるので、先輪の当たりを避けるためにフロントデッキを前方に延長する必要があります。7850形(私の模型)のように煙室がシリンダーより前方に突き出しているものは多少煙室の長さを調整すればそういう印象は回避できますが、7750形(私の模型)などでは、フロントデッキが広くなり間抜け面になってしまいます。そこで1960形のような煙室が前方に少し延長されたような形態としてみました。南アフリカ鉄道の機関車などでは、煙室がベタ顔のものより、少し煙室が前に延長された形状が多いように思います。

 実物の歴史では神戸工場で9150形を完成させた次は、機関車を英国型デザインからドイツ型デザインに変更して、9550,9580,9600形を国産化して製造していますが、その間にもう数両、英国のニールソン社、時期的にみると合併後のノースブリティシュ社のハイドパーク工場から購入していればこういう機関車になったのではないかというコンセプトです。

古典機に詳しくない方のために、各形式からwikipediaにリンクを張っていますが、これはwikipediaの記述のすべてに私が同意かつ保証しているわけではありません。写真を中心とした各形式の概要を知るための目安とお考えください。

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