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TMS読者の分断

 TMSはもう少しで1000号を迎えるようですが、最近のTMSにはワクワク感がなくなったという声をときどき聞くようになりました。

 先日のTMSコンペ懇親会で、京急電車で入賞されたIさんにお会いしたとき、自分はこれまでNゲージのレイアウト/ジオラマなどの情景模型中心に約10年間、活動してきて、JAMにも出展してきた。それにもかかわらずこの会などで16番を中心とした車両工作のモデラーさんと話してみるとみなさん自分のことはご存じではないのは意外だったと話されていました。私もTMS誌上で作品の写真などは拝見して、ネットなどでのハンドルネームや作品傾向は知っていましたが、書かれた記事などを熟読したことはありませんでした。

 最近昔の久保田さんの9600の記事を読むために340号前後のTMSバックナンバーを引っ張り出してきて読む機会がありました。同じ雑誌かと思うぐらい印象が違いました。そのとき気が付いたのは、最近のTMSは記事内容があまりにも多様であるということです。昔のあの当時のTMSは16番の車両工作とレイアウト記事がほとんどで、Nのレイアウトと車両軽工作がすこしだけ載っている、それがTMSの世界=日本の鉄道模型という雰囲気でした。

 当時はまだ山崎喜陽氏が編集長として君臨しておられましたので、TMSで扱う模型についてはあの方の考えで内容を取捨選択しているといわれても仕方がない状態でした。メルクリンや外国型模型は基本無視の悪いいい方すれば鎖国状態で、後年TMSは日本の鉄道模型界のプラウダ(旧ソ連共産党の機関紙)だったと揶揄されても仕方がない状態だったと思います。その代わりTMS読者の思想統制はとれていたと思います。

 だから松謙さんによってとれいん誌が創刊されたとき、それ以外の世界を知って非常に新鮮な感じがしたし、同誌の存在意義を痛感したものです。最近は、他の模型雑誌と同質化してしまったように感じて同誌はたまにしか買わなくなりました

 まだ当時はインターネットもなく、雑誌が唯一の情報源でしたので、皆さん鉄道模型をやっている方、とくに学生は、雑誌を隅から隅まで読んで、知識を共有していたのだと思います。私も毎月の発売日が待ち遠しく、わざわざ書店より早く入荷する梅田のマッハ模型まで阪神電車に乗って買いに行っていた記憶があります。

 最近はTMS買ってきても、私も自分の興味ある部分しか読まないし、そういう方のほうが多いと思います。だから同じ雑誌の読者だといっても、知識が共有されず。記事の常連執筆者であっても、その方の作品やお名前も読者の一部の方しか知らないという現象がおきるのだと思います。

 とはいっても同じ雑誌に記事が載っていれば、普段は読まなくてもたまたまそれを読んで他の領域を知ることになるので、今のイロイロありのTMSも悪くはないと思っています。少なくともIMONがてこ入れされる前の旧体制時代のTMSよりは格段に内容がよくなったと思っていますので、これからも買い続けると思います。

 

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Comments

その昔、鉄道模型に興味を持った小中学生はまず月刊誌模型とラジオや月刊誌模型と工作を購読、高校生位からTMSを購読しました。
入門月刊誌が廃刊されるなか、TMSは新しい購読層を開拓せずに経過したため購読者が徐々に減少しました。
名取編集長の新体制で試行錯誤、購読者が増えたのは以前はTMS購読者だった人たちを呼び戻したのが主ではないかと思います。
TMSの記事が面白いか否かについて。
鉄道模型の趣味をあえて二分すると、動くを目指す人と、作るを目指す人が居ると思います。
動くを目指す人は作る+メンテナンスに対して時間+費用を効率よく配分する必要があります。
作るを目指す人は前提条件に沿って最高の結果を目指します。
目的に従って読む記事が異なると思います。
鉄道模型は大変革期だと思います。
制御方式もDCからDCCに変化していますが、時間を置かずに車両に搭載したバッテリーを動力にWifiやBluetooth経由で制御する時代が来ると思います。ドローンはすでに廉価で実現出来ています。
作成方法についても3Dプリンターを含めた新技術が出回ると思います。
TMSに期待するのは新技術の紹介、作成やメンテナンス時の生産性を向上する方法の紹介です。
TMSコンペについて。
公平な審査をするために外観を重視した審査項目を採用せざるを得ないことは理解できるものの、雑誌記事の予選的な要素(作成時の費用や時間、走行性能、メンテナンス性能)を審査項目に入れて欲しいものです。

Posted by: 上田 敬一郎 | February 19, 2024 06:46 PM

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