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サウンドトラックスのDDEについて

 サウンドトラックス社のサウンドデコーダーTsunami2の機能のウリのひとつが、Dynamic Digital Exhaust(DDE)という機能です。これはDCCの機関車への指令速度と車両のモーターの回転数から検出した走行速度を比較して、指令速度に達していなければ力行状態、指令速度より走行速度が早ければ、惰行状態と判断して、ブラスト音を変化させるという機能です。機関車の状態に応じてブラスト音の音量とカットオフ(絶気運転含めて3段階)を自動で変化させるという機能を持っています。
 DCCデコーダーでは、BEMF(モーターの逆起電圧)検出機能を持っているものは、PI制御によるフィードバックを100%完全にかけると、指令速度と走行速度がほぼ完全に一致するので、DDEは働きません。加減速率を設定して指令速度に達するまでの時間の遅れを設定したり、フィードバック制御の割合を下げると、指令速度と走行速度にズレが生じるので、それをDDE機能が検知して機関車の走行状態を判別してサウンドを変化させるようです。
 これまで自宅ではローラー運転台上で動かすのがメインだし、長時間音を出して走行させると家族から苦情がでるので、あまりこの機能をチェックできませんでしたが、先週日乃電にお邪魔した時にTsunami2を搭載した8450をエンドレスでグルグル走らせて十分チェックができました。
 単にエンドレスで走行させて楽しむなら加減速率を小さくして、指令速度に達するまで時間がかかるようにした方が楽しめます。出発時はスロットルを大きく回して、機関車が加速してきたら少し戻します。加速時はフルギア・フルスロットルで音が大きくなりますが、指令速度になると音が小さくなり、ブラスト音も短くなって、カットオフがかかったような感じになります。減速させていくと絶気運転に変化するようです。ただあまり減速率を小さくすると所定の位置に止まれなくなりますので、加速率は小さめに 減速率は大きめに設定すると楽しめることがわかりました。

 ESU社のLokSound5欧州型蒸機用サウンドデコーダーでは、メーカー提供のサウンドプログラムでは 発車時のドレイン排気音や停車前のブレーキ音もスピードにあわせて、自動で鳴るように設定されていますが、Tsunami2は手動操作です。このあたりは両社の設計思想の差を感じます。もちろんLokSound5は自分でプログラミング可能なので、そういった設定は書き替えることはできます。

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Comments

いつも有益な情報提供をありがとうございます。
chuff sensor方式でないと特に出発時のドラフト同期は難しいと感じており、SLへのDCCサウンド後付けは諦めていました。

Posted by: [EF80] | May 30, 2024 06:49 PM

[EF80]さん コメントありがとうございます
 
>chuff sensor方式でないと特に出発時のドラフト同期は難しいと感じており、SLへのDCCサウンド後付けは諦めていました。

BEMFによるモーターの回転数検知でも出発時のドラフト同期はうまくいくようです。
ただ一部のモーターでは低速部のBEMFによるモーターの回転数検知がうまくいかないものもあります。具体的にいうとミネベア製?の四角いモーターです。サウンドデコーダーによっては低速部のBEMFによる回転数検知とそれによる速度フィードバック制御をオフにできる機能もついているようです。

モーターを選べば、BEMFによるモーターの回転数検知でも出発時のドラフト同期も実用レベルには達しているとおもいます。

Tsunami2は、chuff sensor機能がついていませんが、ESUのLokSound5はついていますね

それより附随車用のLokSound5 FXを使って、DCC音源車ができないか検討しています。

Posted by: ゆうえん・こうじ | May 30, 2024 09:10 PM

丁寧な解説ありがとうございます。

>BEMFによるモーターの回転数検知でも出発時のドラフト同期はうまくいくようです。

ある程度の速度以上なら目立たないのですが、どうしても同期ズレが残る事例しか知らなかったので、そう思い込んでいました。

>附随車用のLokSound5 FXを使って、DCC音源車・・・

それ、良いかもです。
KATO SaundoBoxのBluetoothスピーカー方式の様に、大き目のスピーカーと箱型車両全体をエンクロジャー化すれば低音が期待できそうですね。

Posted by: [EF80] | May 31, 2024 08:47 AM

[EF80]さん 再度のコメントありがとうございました

>ある程度の速度以上なら目立たないのですが、どうしても同期ズレが残る事例しか知らなかったので、そう思い込んでいました。

以前は私も機関車本体に走行用デコーダー積んで、テンダーに蒸機用のサウンドオンリーデコーダー積んで、機炭分離していました。やはり走行用デコーダーでモーター回転数検知による速度フィードバックをかけても、サウンドデコーダーがモーター回転数検知しないといくら調整しても起動時の同期ズレは残りました。

やはり機炭一体型のモーター回転数検知機能ついたサウンドデコーダー積むとおおきなズレはでないようです。
そのあたり気にいらない人が多いのか、MRCの蒸機用のサウンドオンリーデコーダーは、廃盤?になったようです。
あのデコーダーも気軽にDCC蒸気サウンド追加できて安価でよかったのですが・・・

とはいっても動輪の一回転で、4回ブラスト音がなるという正確な同期は難しく、私の8450でも動輪一回転で三回半ぐらいです。そこまで完全にやりたければ、ESUのLokSound5のような動輪にセンサーつけることができるサウンドデコーダー使うしかないと思います。Tsunamiも旧シリーズでは、サウンドコンタクトによる同期は可能でしたが、Tsunami2になってその機能が削られたのは、同社がBEMFによる回転数検知で十分と判断したためだと思います。

Posted by: ゆうえん・こうじ | May 31, 2024 11:51 AM

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