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KATO ヨ8000を音源車に(2) 車輪に磁気センサを取り付ける

ESUのサウンドデコーダーには、磁気センサーによる車輪回転検出機能がついています。これを使えばDCCの指令速度ではなく、実際の走行速度に比例同期したブラスト音が出せるはずなので、車輪に磁気センサーをつけることにしました。

最初は簡単に車輪の裏面に磁石テープと貼ってすまそうと試みたのですが、テープの厚みが1mmあり、そのままではブレーキシューや台枠を削らないとつかえて回らないので断念しました。

結局車輪に2mmφの孔を180度の位相差で2個あけて、そこにφ2.0厚み1.0の極小磁石を挿入固定しました。

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車輪本体は真鍮製、車軸は鉄製のようです。磁石はロックタイトで固定しました。

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磁気センサは、リードスイッチとホール素子のどちらが入るかこれから検討しようと思います。

センサーは一回転あたり2個としましたが、当鉄道に多い15mm径前後の動輪を持つ機関車では動輪一回転あたり3回弱ブラスト音が鳴ることになります。120度の位相差で磁石を3個取り付ければブラスト音は4回にはなりますが、ちょっとウルサいかもしれないので、まず2個でやってみます。

☆8/1追記

秋月で売っているこのホール素子なら軸受部の空間に何とか入りそうです。やはりリードスイッチは寸法的に厳しいようです。このホール素子はESU社の指定品ではありあませんが、KMさんがESUのLokSound5デコーダーと組み合わされて作動している実績もあります。

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Comments

古いBLI製の仕様米国蒸機4-6-4(Paragon2)のchuf switchが故障してドラフト音が出なくなったものを修理した事がありました。
そのchuf switch機構はモーター直結のフライホイールの1ヶ所に、お使いになったのと同様な極小磁石が埋め込まれていて、傍の磁気センサーからモーター1回転で1回のOn信号が基板に送られている様でした。
古い製品のせいか磁気センサーはホール素子ではなく超小型リードスイッチでそれが故障していました。
交換するために色々と探したがその様な超小型品は国内ではもう入手できず、アマゾンで中国から何とか調達できて復旧しました。
動輪1回転できちんと4回のブラスト音が出ていたので、32:1のギヤ比なら基板側で1/8に分周して同期させているのだと理解しましたが、ギヤ比の数え間違いで36:1で1/9の分周同期だったかもしれません。
今となっては超小型リードスイッチの入手も難しいかもしれません。安価で良かったのですが。

Posted by: [EF80] | July 29, 2024 09:01 PM

[EF80]さん コメントありがとうございます。

SoundTraxx社は、Tsunami2に移行するときに、動輪センサーからの回転数検知機能は廃止しましたが、ESU社はLokSound5でもこの仕掛けは残しているので、これを使って付随車で動力車の蒸機に同期したブラスト音をだそうと思っています。

PFM方式のサウンドでも、動輪コンタクトの接点の維持管理はなかなか面倒なので、リードスイッチかホール素子で保守を簡単にしたいと思っています。

Posted by: ゆうえん・こうじ | July 29, 2024 10:39 PM

いつも、他では得られない有益な情報提供をありがとうございます。

仰る通りPFM方式のコンタクトは、ゴミ巻き込みやオイル滲み等でメンテの煩わしさはありますが、確実な動輪同期が得られるので、他方式では避けにくい発車時の同期ズレ等の違和感が無く音量コントロールが柔軟な事も相まって、間近で見る事が多い自宅レイアウトではいまだに活躍してます。
天賞堂プラ蒸機だとテンダー車輪側のコンタクト方式ですが、これもバネ圧を強くし過ぎるとスリップする等、最適状態に維持するのは結構面倒ですね。

JANでの御発表、蒸機サウンド(特に日本型)に関する、啓蒙にもなる貴重な機会だと思います、
FMラジオやツェナーダイオードのホワイトノイズ利用から始まり、PFM、カンタム、DCC、サウンドボックス、その他を導入し、それぞれの長所、短所を自分なりに理解した上で愉しんできた自分にとっては、ぜひ拝聴したい内容です。
しかし、地方在住なので残念ながら叶いそうにありません。

Posted by: [EF80] | July 30, 2024 10:00 AM

[EF80]さま

コメントありがとうございます。

>JANでの御発表、蒸機サウンド(特に日本型)に関する、啓蒙にもなる貴重な機会だと思います、
>FMラジオやツェナーダイオードのホワイトノイズ利用から始まり、PFM、カンタム、DCC、サウンドボックス、その他を導入し、それぞれの長所、短所を自分なりに理解した上で愉しんできた自分にとっては、ぜひ拝聴したい内容です。

そういった蒸機サウンドシステムの歴史的経緯・発展過程をなぞって現在のDCCやサウンドボックスとの比較をするというのが今回のクリニックの趣旨なのですが、90分の時間内にどれだけ盛り込めるか、現在プレゼンテーションをパワポで作成中です。

>しかし、地方在住なので残念ながら叶いそうにありません。

私も地方在住なので毎年盆明けの週末に上京することは困難です。

例年どおりクリニックはビデオ収録されて、後日JAM事務局からyoutubeで公開される予定ですので、時間差はありますがそちらをごらんください。
また一部のみの内容とはなりますが、TMS誌上で記事化も検討中です。

Posted by: ゆうえん・こうじ | July 30, 2024 10:26 AM

YouYube公開 楽しみにしています。

あくまでも自分にとってですが、蒸機サウンドで重要視するのは以下の点です。

1) 正確なドラフト同期。(特に低速時)

2) 音量調節が随時、容易に行える事。(特に自宅運転時)
極端な話、カットオフ表現まではできなくても良い。

3) 低音域の再現性。
このためには少しでも大きなスピーカーとスピーカーボックス容量を稼ぐ必要があり、テンダーへのスピーカー搭載に拘らず、音源車によりダイナミックな低音を楽しみたい。
さらに重低音を再現するには、外部ウーハー方式が必要になるが。

全てを満足するサウンド方式は難しいのですが、2)、3)に関しては、SoundBox外部出力からBluetooth経由による車載スピーカー方式でかなり満足しています。
外部出力の先にグラフィックイコライザーやディレイエフェクターを入れて、低音強調や汽笛のやまびこ残響音も楽しめます。(PFMのリバーブユニットの真似ですね)
ただし最近では、安価で車載可能で小型Bluetooth受信基板の入手が限られてきた事が課題です。

Posted by: [EF80] | July 31, 2024 10:26 PM

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