SmileSoundの9600サウンドファイルを改造する(1) 汽笛を自由に鳴らす
DesktopStation社のサウンドデコーダーSmileSoundの9600用サウンドファイルの改造に手をつけました。
このサウンドファイルには、デフォルトでは長音汽笛(F2)と短音汽笛(F3)が鳴るようになっていますが、いずれもファンクションをオンにすると一回決められた音が鳴るだけの仕様なので、長音汽笛を使って任意の長さで汽笛が鳴らせるように改造しました。waveファイル改造にはAudacityというソフトを使いました。
これはそのソフトの画面を撮影合成したものです。一番上の元の汽笛waveファイルから、鳴り始めの部分Aと鳴っている途中の部分Bと鳴り終わりの部分Cの三つのwaveファイルを切り出します。そしてまずファンクションがオンになるとAを一回鳴らして、ファンクションがオンの間はBを繰り返して再生、ファンクションがオフになるとCを再生して終了となります。これで任意の長さで汽笛を鳴らせます。
なお無造作にファイルを切り出しただけでは継ぎ目でプツンと音がしますので、ソフトで波形を拡大して音が滑らかにつながるように切断位置を決めます。
SmileSoundのサウンドフローはのようになります。クリックで拡大します。
このサウンドフローをmain.csvに登録してファンクションキーを割り当てます。
これで任意の長さで鳴らせる実物サンプリング音の汽笛ができました。
サウンドフローのプログラミング詳細は、DesktopStation社のサウンドデコーダーSmileSoundのwebページをご覧ください。
ESU社のサウンドデコーダーも同じ仕掛けで、汽笛を任意の長さで鳴らせるようになっているようです。
☆7/3追加
プログラムがわかりにくいようなのでフローチャートにしてみました。
ファンクションがオンになって最初の汽笛を鳴らしたのち、ファンクションがオフになるまで汽笛の中間部を繰り返して鳴らします。
☆7/4追加
こはDesktopStatio社が提供するSmilesoundのプログラミングツール DSSPのサウンドフロー作成で3state_play.csvというテンプレートが含まれています。同社が提供している9600用サウンドファイルでも発電機、コンプレッサー、鐘の音、発車ベルなどが、この論理のサウンドフローで鳴っています。
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