1030原形をつくる (2)1/80 でつくるべきか 1/76 でつくるべきか それが問題
最初1/80で図面をひいてみたら、ちょっと小さい感じになったので、 1/76でひき直したらちょうどよい感じとなりました。実は以前作った8450も機関車本体は、1/80ではなく1/78で基本設計して寸法微調整しています。
「16番の思想」では、小型機は大きめにつくるというのが基本だと思います。これは本来16番が誕生した昭和20年代のモーターの大きさの制約からきたかもしれない?とも思いますが、小型モーターが充実して1/80で製作可能となっても陳旧化した考えではないと思います。
今回は最初使おうと思ったエコーモデルのφ11.5動輪より、KKCクラブ配布品のφ12.0動輪の方がよくにあいそうなので1/76を検討しています
上が1/76 下が1/80
またこういったランボード上にスプラッシャーのないタイプの機関車では動輪と床板の当たりを十分検討する必要があります。模型はフランジが実物より大きいのでそのあたりの寸法的な制約が機種によってはかなり出てきます。今回はその対応で床板高さをスケールより、0.25から0.5mm程度高くせざるをえまえん。最終的に当たりそうなところにカプトン(ポリアミド)テープなどの極薄絶縁テープを貼っておけばよいのかもしれませんが、要注意です。
さらに第一動輪とシリンダーもそのままでは接触するので、1/76設計では第一動輪を0.5mm後にずらしました。シリンダーを前にずらすと煙室もずらさざるをえないので僅かな寸法でも全体のプロポーションの印象が変化します。
こういう場合 動輪径をスケールより小さくして逃げる手もありますが、それではこのような小動輪径のモデルでは印象が変わってしまいますので今回は採用しませんでした。
シリンダーもピストン棒中心を偏心させて24mm間隔にした方が感じよくおさまりそうです。
こういった寸法の微調整をどう処理するかが設計の腕の見せ所なんでしょうが、私はまだまだです。
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