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ボールドウィンのCサドルタンク(1)

mougulさんによれば 19世紀の米国では熟練工が不足していたので、標準化を徹底して工業の発展を図った。ボールドウィン社はまさにそれを地でいった企業であったということです。

機関車の製造も、一形式ごとに設計するのではなく、標準設計されたパーツを組み合わせるプリフィックス・イージーオーダーのようなシステムをとっており、短納期・低価格で世界中に多くの機関車を供給していたようです。これについてはこの本が詳しいです。

日本にきた同社製の蒸機もその例にもれず、標準化されたパーツを組合せて設計・製造されたようです。そのため現存している蒸機の組み立て図は、現物とは細部に差異が認められることもすくなくない。同社の組立図は納入前の仕様書と考えて盲信しない方がよい。これもクラーケンさんからの受け売りです。

というわけで、同社の蒸機をプロトタイプとして模型をつくるときは、現物をトコトン追求するより、それを細分化してモジュールとして組み合わせた方が自分好みの機関車模型ができるようです。

これを実践されたのが、50年以上前にTMS誌に連載された87分署のダックスストーリーであったと思います。

というわけで、パソコンの画面上で5形サドルタンクをC型化して、クラブで配布された1000形用のキャブエッチング板と組み合わせてみたらよい感じになりました。クラブの来年のお題はタンクロコなので、このモデルも作りたくなりました。

0_6_2

ベースの図面は機関車史研究会の「ボールドウィンの小型機関車」p24 図11から引用しました。

下回りは1200-1320形あたりのCタンクを参考にしてデッチあげました。従輪はないほうが格好よいかもしれません。

脳内ではすぐ完成するのですが、なかなか手が動き始めません。

 

 

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