4030 レストア(7)  サイドロッド

偏酋長さんの徹底改造にくらべると私のはお手軽改造です。
バルブロッド可動改造などはしていません。
キットオリジナルは、2−4動輪の三軸集電ですが、全軸集電に改造しました。第一動輪からも集電するようにt0.2燐青銅帯板から切り出したものをキットの集電ブラシにハンダ付けしただけです。
イコライザ可動式の場合は上から、板バネや線バネの集電子で押さえると動輪の上下動でブラシ圧が変わりますので走行が不安定になることもあります。それに対して動輪固定式の場合はモーターの力に余裕があれば上から強めに押さえた方が集電は安定するようです。
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私のキットは後期生産品で、メインロッドは最初から溝なしなのでそのままにして、サイドロッド中央部の溝だけ削りおとしました。本来なら関節周囲も削るべきなのですが、手抜きでそのままにしました。なお削って真鍮地肌の出た部分はめっき工房でニッケルメッキしました。
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4030 レストア(6)  続々 ブレーキシュー

最初はここまでやるつもりはなかったのですが、やはりブレーキ関係のディテールつけてしまいました。
ブレーキテコは2mm幅の帯材から切り出し両端を細くやすりました。ロッドとリンク類は、0.5mm真鍮線とエコ−モデルのエッチングパーツでデッチあげました。
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バルブロッドもクランクの部分が製品のままでは見映えがわるいので、作り直しました。
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1.0mm径の洋白線の側面に0.5mmの孔をあけましたが、これは目分量で工作したのではなく、下図のような治具を作って作業しました。といっても治具というほど大げさなものではなく、1mm厚の真鍮板に糸ノコと三角ヤスリで溝を掘って中央に孔を開けたものです。これをひっくり返して線をこの治具で押さえながら孔にドリルを差し込んで孔を開けると簡単にセンターに孔が開きます。
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4030 レストア(5)  続 ブレーキシュー

製品オリジナルのブレーキシューは少し形が違うし、製造後40年近く経過して経年変化のためか折れやすくなっていたので、作り直しました。
とりあえず、手元にあった昔のドロップパーツと0.6mm径のリン銅線で簡単にまとめました。ブレーキテコや作用ロッドも追加工作するつもりです。
第3動輪以外ハンガーはつけず、シューのみです。
実物は第2,4動輪動輪は主台枠からリンクで、ブレーキテコを吊り、それにシューを取り付けているらしいです。
第1動輪はよくわかりませんが、シューだけにしました。

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手前がオリジナルの動輪押さえ板です。t2.0の真鍮製です。
t1.0真鍮板で押さえ板をつくり、その上にt0.5のブレーキ取付板を重ねました。

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キットオリジナルのモーター取付板では、モーターと動輪のクリアランスが小さくて、集電ブラシがモーターと当たってショートしやすそうなので、t0.5の板で裏打ちして、モーターの取付位置を少し上げました。

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4030 レストア(4)  ブレーキシュー

昔買った ブロードベルトコレクションの写真が出てきました。

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この写真をみると、第2,4動輪のブレーキシューのハンガーは、動輪と台枠の間についているように見えます。
第三動輪のシューもブレーキシューから下には延びておらず、シューの取付ピンがそのままブレーキテコにつながっているのでしょうか?第一動輪のシューとハンガーはブレーキシリンダーに隠れてよく見えないです。
鉄道史料44号の臼井さんの記事によるとブレーキ引棒は中央一本です。
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砂撒き管の作用ロッドもつけないといけないですね。

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4030 レストア(3) 砂撒き管

砂撒き管をつけました。
砂撒き管は、0.4mm径の真鍮線、砂撒き管元栓はウィストのロストパーツです。
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あと上回りはランプ掛け関係、下回りはバルブロッドとブレーキシューを修正追加する予定です。

今年のGWはそこそこ模型がすすみました。


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4030 レストア(2) 煙室まわりパーツ交換

サイドタンク前方の給水栓は友人からいただいたロストパーツに交換し、クリーニングホールもウィストのロストパーツに交換しました。操作レバーが曲がっているの写真で気がついて直しました。
煙室ブレイス(デッキ支え棒)の煙室側取付部にはには、取付部に自分で原型を作ってロストを吹いてもらったブレイス座金をとりつけました。
前照灯は、九州鉄道時代は小さい前照灯になっていたので、トビーのオリジナルも小さなものがついていますが、原型の写真に写っているような少し大きい油灯に交換しました。これはPrecison Scaleのロストパーツを小さく削り直して、下面から、LEDの電線か光学繊維が入るように孔を貫通させたものです。
キャブがこの製品のように二重屋根になったのは、九州鉄道時代に改造されたそうなので、前照灯のスタイルとは時代考証的に矛盾しますが、まあよしとしました。
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今日(5/4)は、半日仕事だったのですすんだのはこれだけです。

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4030 レストア(1) サンドドームの新製

先日ネットオークションで入手したトビーの4030形のレストアをすることにしました。

このモデルは、1970年代に発売されたのでもう40年以上前の製品です。
あの当時としては出色の出来だったと思いますが、現状では見劣りする部分もあるので少し修正加工をすることにしました。
モーターは付属していなかったので、アルモーターVを取り付けました。
この缶モーターは背が低いので、キャブの窓からモーターが見えないので感じがよいし、スローがよく効きます。

製品オリジナルのスチームドームは、プレスの本体と挽物のキャップの組合せでよい格好をしていますが、サンドドームは小さくて少しアンバランスです。ドームが小さいので実物以上に鈍重で大きなロコのような印象となっています。金田さんの形式図をあたってみると、直径が7.5mm高さが8.5mmです、製品のプレス製ドームは、直径が6.8mm高さが7.8mmとひとまわり小さくなっています。
ちょうどエコ−の小型機用丸型スチームドーム1755が、直径7.8mm高さ9mmと適当な大きさだったので、頭部を削り直して使うことにしました。最近はドームの裾を削り出すのが面倒なので、ロスト製や挽物+プレス製の適当なドームのパーツがあればその頭部を削り直して使い横着することが多くなりました。
オリジナルのスチームドームが直径はスケールどおり10mmですが、高さが約0.5mm高かったので、サンドドームもバランスを考えて高さは8.7mmとしました。
頭部の切削加工は旋盤でおこないましたが、まずドームの中心に孔を開けてネジを切ります。
なおこのドームは、直径が12-14mm程度のボイラーようなので、バイスで丸棒を当てて締めて、裾の調整をしました。急にバイスを締めると裾が割れるのでゆっくり締め上げます。
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次に真鍮丸棒からヤトイを作ります。5mm径の真鍮丸棒の先を2mm径に削ってダイスでネジを切ります。
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これに加工したドームをねじ込んで、頭部のカーブを削りなおします。頭部を削るときには旋盤のバイトは使わず、ヤスリを使ったドリルレースで削ります。
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ドームの交換前(上)と交換後(下)です。かなりイメージが変わったと思います。
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オリジナルは砂撒き管元栓をドームの裾をプレスで表現していますが、現在では見劣りがするのでロストパーツを取り付けます。


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