6600 再び(3) 先台車 ベルトドライブ

先台車は組み立て塗装済みのものが付属していましたが、打ち込んである交換不可の先輪のタイヤ幅が2.2mmと薄いので一旦車輪を外して、通常の厚さの車輪に交換したついでに下に抜けるようにしました。この先台車最初はドロップかと思ったのですが、ロストでした。車輪押さえ板は真鍮線を曲げたものを加工した板にハンダ付けして簡略化しました。一応0.3mm燐青銅線で復元バネつけてありますが、このバネの形と強さはもう少し検討します。
今回はテンダードライブにしたため機関車は軽いので、コロ式復元装置の採用は見送りました。
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先台車の幅が狭くて車輪の横動が大きすぎるので、台車梁を新製して幅を拡げました。装着すると下の写真のようになります。
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テンダードライブでモーターから台車の伝動軸に回転を下ろすのは、適当なギアがなかったので、プーリーとベルトで伝動しました。ギアでないとスリップするのではないかと思ったのですが、にゃんこのおひげさんが自作のDE10やDD54でこの方式で伝動されているのをみて踏み切りました。実用上は問題なさそうです。バックマンやリリップトの海外製品でもこの駆動方式のものを見かけます。私の作例ではベルトはOリングです。軸受けにはミニチュアボールベアリングを入れました。
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6600 再び(2) イモンギアの軸距を変える

台車に組み込むギアはイモンギアを使うことにしました。ただし6600の台車の軸距は17.5mmなので、そのまま適合する製品はありません。イモンの店頭で聞いても、「軸距を変えるときは一旦軸を切断してパイプで継いでください」といわれましたが、面倒なので旋盤の主軸で押してみました。
これがギアボックスから取り出したウォーム軸です。
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しかしそのまま軸をくわえると、傷が付くので真鍮のアダプターを挽きだして、それを三爪チャックと心押し台のドリルチャックにくわえて、そこにウォームギアのついた軸を差し込んでで押しました。
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すると僅かな力でウォームは動きました。軸をみてみると1mm幅ぐらいのローレットが切ってあり、そこにウォームホールが圧入されていたようです。圧入かロックタイトでしっかり固定されているのかと想像していたのですが意外でした。ちなみにエンドウのMPギアは固く圧入されているようで、以前H5御大が大きなマシンバイスで軸距変更加工されていたのを読んで難加工を覚悟?していたので拍子抜けでした。
この軸距離を短縮したイモンギアを台車に組み込んでみました。ウォーム軸にはめてある球形のオイルレスメタルの軸受けは、ローレットの切ってある部分をそのままでは通らないので、ドリルレースで軸のローレットを切ってある部分を丁寧に耐水ペーパーで削りました。
なおキットのマクラバリでは4点固定なので、自分でマクラバリを新製して 台車が捻れて車輪が線路に追従するようにしました。
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左がキットのオリジナルの台車です。長すぎる軸は後で切断します。
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台車を裏返してみました。
モーター軸からこのウォーム軸への伝動にギアを使うか、ベルト連動にするか迷っています。


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6600 再び(1) テンダードライブ化をこころみる

一応未塗装完成状態で仕掛かり罪庫化していた ミズノ・イリサワの6600ですが、また手をつけることにしました。この機関車はアトランティック(4-4-2)の配置で格好はよいのですが、模型としては重量バランスが難しく、見かけの割に牽かない機関車の代表のようなものです。
そこで実用的な牽引力を出すために、動輪のゴムタイヤ化やテンダードライブ化も検討したのですが、うまくいかず没となっていました。

ところで某氏の解析により「模型機関車では動輪上重量が同じであれば牽引力は動輪の軸数に関係ない」ということが明らかになってきました。物理の法則から考えると当然なのですが、実物は動輪軸数が多いと牽引力が強いという常識?にとらわれて、模型でも同じ動輪上重量でも軸数が多い方がよく牽く(だろう)という錯覚には陥っていました。なお模型性能としての走行性という点からみると動輪軸数が多くてイコライズさせた方が集電がよくなるので優れているとは思います。

前回6600のテンダードライブ化を断念したのは、4軸全軸駆動にこだわったのと、台車の首を振らそうと思ったので、ジョイントやギアが寸法的に収まらないためでした。今回は全軸駆動にこだわらず、中間の2軸は伝動せず集電のために軽く線路に当てるのみにして、前後の2軸だけに伝動しても(中間2軸分の軸重の損失はあっても)牽引力にあまり差がないと考えました。外国製のテンダーロコでテンダードライブの製品は2軸のみに伝動しているものも多いようです。鉄道模型のある生活さんのサイトに実例がのっています。

そして最初は前後2軸だけの伝動で考えていました。しかし車輪のイコライズが、ロンビックやフカひれ使うにしても結構面倒なので、前1軸と後ろ2軸に伝動することにして、この3軸を三点支持にして、残った1軸には伝動せず集電専用車輪とすることにしました。また台車は首を振らさず固定することにしました。

関東合運が終わったばかりですが、今月末にはKKCの集まりがあり、この時に牽引力測定大会が開かれるので、無謀にもテンダードライブ化した6600で参加しようと思ってこの改造を始めることにしました。

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ミズノ6600の問題点 薄くてフランジの低い車輪

以前イリサワブランドで発売されたミズノ(マイクロキャスト)の6600が、完成直前でお蔵入りになっていたのを引っ張り出してきました。
お蔵入りににはいくつか理由があるのですが、最大の問題点は牽引力がないことで、ウェイトなしでは単機で走行させても空転するという情けなさです。というわけでレストア?にあたっては牽引力を増す方法として今回もゴムタイヤ化を考えました。そこで動輪を計測してみると厚みが2.2mmしかなく、フランジも0.5mmぐらいしかないようです。先従輪やテンダー台車の車輪もおなじでした。
以前からHN氏が、ミズノの機関車は車輪が薄いので良く脱線する。特に先輪が良く脱線するので厚いタイヤの車輪に交換した方がよいといわれるのを聞いていましたので、車輪を総替えするべきか迷っています。この機関車の車輪の規格は、16番/HOの規格というより、13mmのファイン規格に近いようです。13mmに改軌するなら問題ないでしょうが、HOの線路の上を走らせるには問題がありそうです。まあ動かさなくて飾り棚に飾るのには、こういった薄くてフランジの低い動輪の方が見栄えがよいのでしょうが・・
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