7200タイプ(8) 煙室戸

久しぶりに7200タイプに手をつけました。

製品オリジナルの煙室戸(右)は、いかにも彫りの深いポーター風?なので、ベタ顔のボールドウィン風に作り直すことにしました(左) クリートは、TMSスタイルブックの4本タイプにするつもりです。
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煙室戸まわりのリベットは28本なので、今回は鉄道模型社の割り出し機を使って28等分加工しました。
真ん中に3mmφの軸をつけた円板を割り出し機に取り付けて穴を開けています。
割り出し機はボール盤のテーブルに押さえ金で固定し、0.4mmφのルーマ型ドリルで加工しました。
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煙室前板周囲に28個穴を開けたのち、0.4φの真鍮線を植え込みました。

※9/27追記
クリート(ウィストのロストパーツ)つけて、ロコに装着してみました。
煙室まわりが、すこしボールドウィンぽくなりました。

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7200タイプ(7) 7200のスタイル

この中村精密のスパルタンシリーズの機関車の上回りは、前後方向の寸法は ほとんどTMS蒸気機関車スタイルブックの7200形の図面(1963年版 P70)のとおりであり、高さは5-10%ほど低いというシロモノです。(前後方向が1/80で、高さは1/87なのか?)
この7200の図面も、おそらく中尾豊さんは組立図を見て描かれたのではなく、スタイルブックの同じ頁に載っている西尾克三郎さんの写真から割り出して描かれたのだと思います。
TMS7月号P38に石島さんが掻かれた図面が載っています。こちらは実物の組立図をベースに描かれたものだと思います。これはスタイルブックの図面に比べて、前後方向の長さが短かく、ボイラーも少し太いようです
この図面をみて若干製作意欲が衰えましたが、寸法を根本的に変えると切り継ぎ加工が大変なので、今回はこのまますすめることにしました。
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7200タイプ(6) 動輪をつくる(下)

2年前に挽いてあったパーツからクランクを6輪分削り出しました。
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t0.5の帯板からヘアピン状の治具をつくりこれをこの挽き物にはめて、まず余分な部分をニッパーで落としました。そのあとで治具を目安にヤスリで削りました。
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こういう小さなパーツはヤスリで削るとき保持にしくいですが、今回は治具ではさんで固定すると削りやすかったです。やはり 急がば回れで治具を作った方がよいです。

(2018.6.2 追記)
ロッドピンのことを考えるとあまり薄くしたくなかったので、ボスの厚みが約1mmあります。
このままだとクランク部が飛び出して違和感がつよいので、中心部のみ削って厚さを0.5mmにして周囲の角を落としたら感じが良くなりました。
ロッドピンの部分は厚さ1mmのままです。
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左が削る前、右が削った後です。


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7200タイプ(5) テンダー台車

テンダー台車を組み上げました。
すこし大振りですが、すっきり収まりました。
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マクラバリは、左右2点でネジ止めしています。
台車はネジを中心に回転して2点指示とし、集電性能の向上を図っています。
こういう折り曲げて正確な寸法を出さないといけないパーツっていうのが、一番製作が面倒です。
既製パーツのマクラバリが利用出来れば使いますが、今回は自作です。

(2018.5.27追記)
テンダーの上回りの寸法は、ほぼ7200形と同じです。
7200ではテンダー後面の道具箱はついていないので、撤去しようかとも思ったのですが、床板を短縮すると台車が大振りなので、感じが変わってしまいます。
というわけでそのまま使おうかと思いますが、この模型テンダー上面前方にも道具箱がついています。
実物でもテンダー正面と後背面両方に工具箱がついていた機関車ってあるのでしょうか?
まあ模型だからいいんですけど・・


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7200タイプ(4) テンダー車輪  NWSLプーラーの改造

7200形テンダー車輪の実物は711mm径なので、1/87では8.2mmぐらいになります。8.5mmのプレート車輪ならHOn3用の手持ちがありますので改軌すれば簡単ですが、やはりスポーク車輪を使いたいと思いました。
エコーモデルのCタンクキット用先輪の分売パーツで、8mm径先輪をストックしていましたのでこれを使うことにしました。タイヤの厚さは2.4mm弱ありますが、そのまま使いました。
テンダー台車は1/80のためすこし大振りですが、珊瑚から発売されていた7200形用テンダー台車のロストパーツを使うことにしました。

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この車輪は両絶ですが、輪心に圧入されている絶縁ブッシュを抜くと軸孔径が2mmです。車軸も2mm径だったので、片方のみ段付きの細い部分を2.3mm旋盤でコレットチャックにくわえて削りました。削った側に絶縁車輪を嵌めて、反対側はそのまま絶縁ブッシュを抜いた車輪を車軸に圧入しました。
なお今回バックゲージは、10.5mmとしました。
車軸の長さは19.6mmあったので、片側0.3mmずつ削って19mmにしましした。

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なお今回の作業には、NWSL社の車軸抜きpullerを使いました。
この道具、V字型に切り込みが入った板が動くので扱いにくいことがありますが、底面に磁石を貼ったらこの板が磁力で仮固定されて扱いやすかったです。ただもう少し吸着度が欲しいので、孔を開けて円筒形のネオジウム磁石を埋め込んだ方が良いかもしれません。

(2018.5.20追記)
ダイソーに行ったら、ピン型のマグネットがありました。直径5mmのネオジウム磁石が内蔵されていたので取り出して使いました。糸ノコで底部のまわり数カ所に切り目をいれて万力で挟んだら本体が割れて磁石を取り出せました。
pullerの底部に5mmの孔を2つ開けて、このマグネットを押し込んでロックタイトで固定しました。
底板裏側に貼ったマグネットでは少し磁力が弱かったですが、こうやって加工するとV字型に切り込みが入った板がピッタリ貼り付いて具合がよいです。
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押しボルトの頭の径が8mmだったので、ダイキャスト製のボリュームツマミの取付穴の径を6mmから8mmに拡げて取り付けました。HOクラスの動輪であれば、六角レンチ持ち出さなくてもこれぐらいの大きさのツマミを捻れば抜けます。これで抜けないようならボール盤で抜いた方がよいと思います。
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7200タイプ(3)  計画変更

連休中は何かバタバタしていて模型ができず
今日は9850形を塗ろうと思ったら雨が降ってボツになりました。
というわけでもないのですが・・・

ずっと中断状態の7200プロジェクトですが、ひさしぶりに手をつけました。

参加しているクラブのひとつが20周年記念で、共作のお題が「20」のつく車両ということになったので、北炭20号機=7200形として罪庫消費してしまおうという魂胆です。

また昨年ネトオクで、スパルタンシリーズ4-4-0の古いスタイルHO(16.5mmゲージ)バージョンを手に入れました。そこでこちらを以前仕掛かりとなっていた7100形タイプの上回りと交換して、7100形タイプの上回りに下回りを新製して7200形タイプをデッチ上げるように作戦変更しました。
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今回入手した4-4-0です。

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仕掛かり中断品の7100形タイプです

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上回りを交換して、ドームも付け替えました。
このドームはカツミの弁慶のパーツです。カツミの弁慶は1/80より大きい(1/70?)のでドームも少し大振りですがあまり不自然さを感じません。
この上回りの方が7100形っぽいです。
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外した上回りは、ドームの交換とキャブの細工をして、新製する下回りと合体させるつもりです。

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7200タイプ(2) 動輪を作る(中)

盆休みはある事情で自宅にカンヅメ状態なので模型ははかどります。

クランク一体型はこういうボス状のスリーブから仕上げます。
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首の細い部分、動輪の穴にヌルッと入るように仕上げるのは難しいですね。
だいたい2.97-2.98mmぐらいの径に仕上がるとヌルッとはいるようです。
旋盤の送り目盛をあわせてもここまではできないので、最後のひとナメは手加減ですね。
とろこで一旦削ったパーツ、ミスで少しつば広い部分の厚みが厚いのがあったので、細い部分をコレットチャックにくわえて削ったら、締め付けるときの圧力で変形しました。そこで穴にドリルロッド入れて締めてみると変形はしませんでした。
コレットの締め付け力って強いのですね。
これをうまく使えば小径の六角ナットなども出来るのでは?とも思ってしまいます。
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ジグでクランクピンの穴を開けます。大きな穴に首の細い部分を差し込んで、ボール盤で隣の小さい孔をガイドに孔開けしました。
クランク半径は3mmとしました。こういう場合はクランク半径がどれだけ正確かより、誤差があっても揃っている方がよいので、ボール盤のクロステーブルの送りでクランク穴開けるより、ジグを使って開けた方がよいと思います。
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7200タイプ(1) 動輪を作る(上)

ネトオクで落札した中村の米国型古典2−6−0を使って、7200タイプをつくることにしました。
上回りはできるだけオリジナルを使って下回りを作り直します。

まず必要なのは動輪ですが、今回は1/87 12mmHOJゲージにするので、オリジナルのHOの動輪は車輪の厚みなどの規格が違うので、車軸を作り直しただけでは使えません。
そこで今回は動輪を自作することにしました。といってもスポークから抜くのではなく既製のスポーク車輪の改造です。動輪径はちょうどサブロク1067mmでHOスケールでは12.25mmとなりますが、スパイクモデルの車輪がHOJゲージの規格に適合しそうなので、12.5mmのED用の車輪をつかうことにしました。だだしこれはネジ止め車輪なので一旦軸孔をさらう必要があります。またこの車輪は輪心絶縁ではなく、タイヤ絶縁なので、クランクをつけるには好都合です。
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車輪の上にクランクを貼り付けただけでは強度的に不安なので、クランクと動輪穴にはめるスリーブを一体化してつくって車輪軸孔に挿入することにしました。またクランクをつけると外幅が大きくなるので、輪心の車軸周囲を0.3mm削りました。上の写真の右が製品オリジナル、左が削った後です。これは下の写真のように車軸をコレットチャックにくわえて削りました。
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軸孔は3mmに拡げましたが、ボール盤で拡げると偏心したり、軸孔の垂直が狂う恐れがあるので、コンさんのアドバイスで旋盤でカップ状のジグをつくって、それに嵌め込んで加工しました。
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今回はコレットを使って加工したので芯がでているので、このジグは再利用可能です。
車輪を嵌め込んで車軸をねじ込んで、回して振れていないのを確認します。
振れていたら一旦外して、やり直します。
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振れがないのを確認したら、芯押し台につけたドリルで軸孔を拡げます。
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クランク付きスリーブを動輪に嵌め込みますが、まだ一個試作しただけです。
クランク半径はスケールに近い2.5mmにしてみましたが、輪心とネジが干渉するのでやはり3mmにしようかと思います。ちなみに製品オリジナルの動輪クランク半径は3.5mmのようです。
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この続きは次回

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7200タイプ?

先日ネトオクで、中村精密の2-6-0 オールドタイマーを落札しました。

この製品の下回りは、真鍮色に塗ったメッキされたダイカスト製で、
はっきりいってボロです。
当時のモーターではテンダーモーターにせざるをえなかったのでしょうが、
今なら小型モーターがボイラーに入ります。
といったいささか時代遅れのモデルです。
しかし上回りのプレス絞り加工のワゴントップボイラーと テンダーのフレアは秀逸です。
このあたりの加工は今ならできないかもしれません。

箱から取り出して眺めていると、ロコの軸距離を変えれば7200っぽくなる気がしたので、
金田さんの図面の上にのせてみるとこのとおりです。
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フレームは作り直すとして、ドーム類など手持ちのパーツが結構つかえそうです。

この機関車は北炭モノなので、1/87 12mmでやります。
なお動輪はスポーク車輪から改造せざるをえないかもしれません。


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