東京・豊洲の400形 ジョイ式弁装置

KKC総会の翌日、豊洲に保存されている400形を見にいってきました。

この機関車については、レイル誌125号(2023年1月発行)に詳しい記事が載っています。

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この機関車はランボード上のカバーがなく、ジョイ式のバルブギアーの様子がよくわかります。

これは今回の展示のために撤去されたのではないようで、ナスミスのメーカー写真ではカバーがついているが、官鉄時代に既にカバーはなかったようです。

 

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スライドバルブロッドの受けは、スライドバー上に取り付けられているようです

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ノーマルな車両写真は雑誌やネットをみれば多く掲載されているので、わざわざ自分で撮らなくてもよいと思っています。模型製作の参考のために自分で写真撮るときは、対象が女性だったら逮捕されかねない角度の写真ばかり撮ってしまいます。

ちょっとジョイ式バルブギアの動きが気に入らなかったサンゴのA8も実物をみると構造がよくわかったので また手を入れるようかという気になってきました。どうもわたしのような凡モデラーは図面をみただけでは、よくわからず、動かなくても実物を見た方がよく理解できます。

youtubeでもアニメーションはいくつかアップロードされており、実物と見比べるとよくわかります。<joy valve gear animation>で検索してください

 

なお機関車は、芝浦工大附属中学・高校の横の公開公園部分に設置されているので、24時間見学可能ですが、キャブ内の公開は訪問した時の表示では月〜土曜日の9時〜17時のようです。キャブの中を見たい方は日曜日の訪問は避けた方がよいと思います。あと隣に保育園があり、かわいいヒヨコちゃん達が機関車の中やまわりにいっぱいウロウロしていますので、見学には時間的余裕をとったほうがよいとおもいます。

有楽町から地下鉄で4駅、豊洲駅から徒歩500mという便利のよいところにありますので、古典機模型ファンのかたには一見をおすすめします。

 

 

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加悦2号機保存のための寄付(ふるさと納税)に協力お願いします

この模型のプロトタイプである120形蒸機の最後の姿である加悦鉄道2号機が保存されている加悦SL広場は閉鎖されてしまいました。幸いなことにこの機関車と2両の二軸客車は地元の与謝野町で保存されるようになったようです。保存のための車庫を建設するための寄付がふるさと納税で募集されています。みなさんのご協力をお願いします。

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明治6年製造 国内で3番目に古い現存するSL「旧加悦鉄道2号機関車」を未来のために保存したい!

 この上のリンクをクリックしていただくと、ふるさと納税のページにジャンプします。

なおこの模型は返礼品ではありませんので念のため

私も些少ながら与謝野町にふるさと納税させていただきました。

 

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桜木町の110形

もう2w前になりましたが、仕事で横浜に行ったときに、桜木町の110形を見に行ってきました。


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ランボード前部 シリンダー前蓋の逃がし弁の上に孔が開いているのは新発見でした。
他形式でもこの孔は開いていたのでしょうか

この機関車はメーカー組立図もありますし、作ってみたい機関車ですね。
動輪も15.5φです。


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加悦へ行ってきました。

今日はKKCのみなさんとバスツアーで加悦SL広場へ行ってきました。
すでに報道されているように加悦SL広場は3月末で閉園の予定です。

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模型の120形を実物の120形のメーカーズプレートの前で写真撮影しました。

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模型の淡路鉄道1号機も同じH.K.ポーター製103号機のメーカーズプレートの前で写真撮影しました。

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4号機も川崎造船が作った日本製のロコですが、ナスミス・ウィルソンの1200形のデザインを踏襲しておりよい感じの機関車です。1200形より少し動輪が大きいですが、こちらの方がプロポーションとしては良いと思います。ただ砂箱はどう見ても米国風なので似合わないですね。

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ポーターの機関車の特徴

加悦にいったとき、ポーター製の長門鉄道101号機(東洋レーヨンを経て、その後宝塚ファミリーランドで保存されていた機関車)もじっくり見てきました。

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ポーターの機関車の特徴はいろいろありますが、シリンダーブロックでは弁室カバーの角のRが大きくて丸っこく見えるところでしょうか。
またポーターの小型機関車ではメーカーズプレートは煙室に貼らず、煙室サドルにつけているようです。
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といっても7100形(弁慶)あたりは、弁室カバーはボールドウィンのように角張っていてRが小さいようです。

サイドロッドのエンドの形も水滴形というか特徴的ですね
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淡路一号機作ったときは車輪ばかり眺めて、この特徴見つけたのですが、実物を見て納得できました。

模型化するときは、このあたりの特徴を誇張して表現すると、それらしく見えるようです。


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120形保存機を見に加悦へ行く

本日はクラーケンさんの加悦ツアーに参加させていただき、加悦SL広場に120形保存機を実見に行ってきました。
まず加悦に行く前寄り道して福知山で、北丹鉄道2号機のレプリカを見学
一見レプリカとはわからない、ちゃんとしたものでした。
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その後加悦SL広場で、加悦鉄道2号機=120形を舐めるように見てきました。
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細部写真もたくさん撮りましたが、またおいおいアップロードしていきます。
実際保存機みてみると、これまで思っていたのとサイドタンクやキャブのカーブ、縁取りなどが違っていました。
というわけでサイドタンクは作り直すことになりそうです。

他に日車やポーターのCタンクもいました。
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天気が良かったので、みなさんで日向に座り込んで汽車談義
いい休日を過ごさせていただきました。
クラーケンさんありがとうございました。


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2400形をみてきました

先週名古屋に用事があったので、白川公園の市科学博物館の前においてある2400形蒸機を見にいってきました。最初はJR東海のリニア・鉄道館にいこうかと思ったのですが、少し遠いし、シンカンセン、デンシャやシロクニみてもしょうがないので、こちらにきました。
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この機関車はB6といってもドイツ製です。
日本の発注通り英国スタイルとなっていますが、もっとドイツっぽい外観で納入された方が趣味的には面白かったと思います。それでもサイドタンクの手すりなどはドイツデザインですね。
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石原産業での現役時代の細部写真は、小寺さんの蒸機の視角タンク機関車上巻に掲載されていますが、やはり実物が見られるなら一度見たかったのです。
キャブ下のステップとかサイドタンクのてすりとかの構造はよくわかりました。
罪庫になっている珊瑚のキットも早く組まねばと思います。
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屋外で野ざらしですが、模型ファンにとっては四方八方から眺められるので、こういう展示の方がよいです。入場料払わずにみることができました。科学館には入らず、隣の美術館で絵を観て帰りました。


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手宮と余市への訪問

札幌に用事があったついでに、手宮の小樽市総合博物館(旧鉄道記念館)に行ってきました。前回ここを訪れたのは十年以上前ですが、その後一旦閉館になって総合博物館としてリニューアルオープンしたようです。二階の展示室は鉄道関係ではなくなりましたが、従来の保存車輌や手宮駅のジオラマも健在でした。
また煉瓦造りの機関車庫三号は保存・復元工事を受けて、内部には補強のため鉄製の梁が新設されていたものの外観は原型に近づいたようです。
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今回は3フィートのアイアンホース号の走るところも見ることができましたが、最大の収穫はターンテーブルを回転させる「大友式牽引装置」いわゆる「尺取り虫」の動きを実際にゆっくり観察できたことだと思います。
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なお今回の機関車庫三号の修復や手宮駅の歴史については博物館のショップで売られていた「重要文化財 旧手宮鉄道施設」という小冊子に詳しく解説されていますので興味のある方にはお勧めです。特にイラストで機関車庫三号の外観の変化が解説されているのが有用です。(発行:小樽鉄道博物館友の会)

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またやはり博物館のショップで売られていた「鉄道と歩んだ街小樽 小樽市総合博物館公式ガイドブック」という小冊子も展示物の解説だけではなく、北海道の鉄道の歴史について解説した解説編の部分が秀逸です。また小さいですが7400や1980,3390?の走行写真も載っています。
(発行:ウィルダネス)
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手宮に行った後は、余市まで足を伸ばして ニッカウィスキー余市蒸留所を訪れてきました。ここも蒸留所内には昔ながらの事務所など英国風の洋館建築がたくさん残されているので好きな場所です

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鉄博の96二軸テンダーのモデルについて

鉄道博物館でもう一つ見たかったのが、「模型でたどる鉄道史 1号機関車から“スーパーこまち”まで 」という特別展です。
気になっていたのは、箱根越えの補機として投入された9600の初期型の銀色の模型です。
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このモデルを参考にされて久保田富弘さんがTMS346号に96二軸テンダーを発表され、それを参考に珊瑚模型から96二軸テンダーバージョンが発売されたときいています。
珊瑚の製品はスケールどおりの小さい二軸テンダーを牽いていますが、この鉄道博物館の模型のテンダーは実物に比べて少し大きくつくられているようです。展示物に手を触れて計測するわけにもいかないので見た印象だけでいうと、9550や8620初期型のテンダーの下回りだけ二軸化したような印象です。
またキャブ窓の感じもやや縦長で9600というより6700のような感じがします。ランボード上にも一部リベットがありますが、この時期の川崎車両の機関車は沈鋲を使っていたのでリベットは表面に出ていなかったという話も聞きました。久保田さんのモデルはランボードの縁にリベットが打ってあり、珊瑚の製品もリベットがあるのですが、模型としてはリベットがあった方が見栄えがして精密感出るのでどちらがよいかとはなんともいえないところです。

私は峠専用の機関車というのはあまり好きではないので、珊瑚の96二軸テンダーのキットを組むときやはり本線用として 通常の箱形テンダーに振り替えようか、鉄博のモデルのように長めの二軸テンダー牽かそうか、あるいは86の初期型のような三軸テンダーに振り替えようか悩んではいます。

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また9850が展示してある前にこのモデルのレプリカ?が常設展示されていますが、テンダー上縁のフレアー部分のRが小さかったり、ランボードが細かい網目板使ってあったりオリジナルの印象をイマイチ伝えていないと思いました。アクリルケールに入っているため写真が見苦しくなってしまいました。

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鉄博で9850の細部をみる

今回東京に出かけた目的のひとつは大宮の鉄道博物館で9850形マレー蒸機機関車の細部を見たかったことにあります。模型化図面としては、中尾豊さんが描かれてTMS259号(1970年1月号)に掲載された図面と片野正己さんが「一号機関車からC63まで」に描かれたスケールイラストがあります。両者ともコピーして持参して実物と見比べてきました。

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図面でよくわからなかったのが、テンダー上面のフレアの部分、特に後ろの角の部分です。実物を見てみるとラッパ状に開いたフレアが曲面で曲がっています。実物もこの部分は別パーツになっているようですが、小さな模型ではこの部分を実物と同じように叩き出しで作るのは困難だと思いました。頭を絞る必要がありそうです。
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つぎはキャブ後端とテンダー前方の手すりですが、この部分だけ凹ませた手の込んだ造りになっているようです。
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キャブ前面の扉は開くようになっていて、窓の部分は旋回して開くようになっているようです。ただこれをそのままつくるとゴチャゴチャした感じになりそうです。
また逆止弁や安全弁の形が岩崎・渡辺コレクションの写真などとは違っているようでした。

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