「汽車のえほん」小研究1
エンジニールなどの作者である漫画家の池田邦彦さんが、機関車トーマスの原作となったオルドリー牧師の「汽車のえほん」に登場するロコのプロトタイプとなったロコの、その背景になる史実や実物の構造について書かれた本です。今回は紙の書籍ではなく、アマゾンkindleの電子書籍のみとしての出版です。
トーマス好き、英国型好きの方にはお勧めしたい一冊です。
エンジニールなどの作者である漫画家の池田邦彦さんが、機関車トーマスの原作となったオルドリー牧師の「汽車のえほん」に登場するロコのプロトタイプとなったロコの、その背景になる史実や実物の構造について書かれた本です。今回は紙の書籍ではなく、アマゾンkindleの電子書籍のみとしての出版です。
トーマス好き、英国型好きの方にはお勧めしたい一冊です。
KKC今野さん編集の「続蒸機を作ろう」が先週上梓されました。私も一部分執筆させていただいておりますが、なんといってもこの本の中で特筆すべきは、巻頭の谷川さんがかかれた「縮尺の物理学」です。模型を実物のようにそれらしく走らせようと思うとそのまま縮小しただけでは、長さ・面積・質量の関係が変化してしまうので実物のような動きはしない。実物のような動きをさせるためには、模型として特別な仕掛けが必要であるということを解説した論文です。こういった考察はこれまでの模型雑誌にはないものでした。一見むずかしそうですが、高校程度の物理の知識があれば十分理解できると思いますので、若いモデラーには是非読んでいただきたいと思います。
Amazon の電子書籍サービスで、指定書籍・雑誌読み放題のKindie Unlimitedというのがあります。これにRMModelsが含まれているようなので、申し込んでみました。ただこれは使用権サービスなので、永久に読めるわけではありません。貸本屋で返却期限があるのと一緒で公開期間が終わると読めなくなってしまいます。
RMModelsは読みたい記事が一部だけ、主に宮下洋一さん関連のみなのと、保管場所を取るので、ときどき買って本をバラして必要な部分のみクリアーファイルにいれて保管、残りは資源化ゴミとして処分していました。ただ地方都市では丸善といった大手書店でも鉄道模型雑誌の店頭在庫はほとんどなく、立ち読みすらできないので、ネットで情報みて購入するような状態ですので、オンラインでざっと読めるだけでも非常に助かります。
Kindleは、裏手口でHackしてファイルをまるごとダウンロードして保管するのは違法なようですが、必要な部分だけ印刷して個人使用のため保管するのは許容されているようです。
というわけで保存しておきたい部分だけPDF化して保存しておくことにしました。紙媒体の雑誌をバラしてスキャナでとってPDF化する電子本自炊というのがありますが、あれに比べると非常に楽です。
PDF化して保管すれば、Acrobatを使って、自由に編集できますので、連載記事をひとつのファイルにまとめるのも自由にできます。
Acrobatは安価な売り切りジェネリック品もありますが、私は仕事でもよく使うので、正規版をサブスクしており毎月Adobeに納税しています。
あとpdf化したときの大きな利点は、タブレットで読むと指3本で拡大して読めますので、老眼には優しいということでしょうか?
Kindie Unlimitedは毎月¥980なのでRMmodels読むだけでも元がとれます。とはいっても撮影用背景とかカレンダーとかの付録はついてきません。
「イナヅマごうがやってきた」という絵本が福音館書店のこどものとも月刊の絵本シリーズで2020年2月号で出ています。
関西鉄道の大仏線をモチーフにした汽車のお話しです。
お話しの中に赤い機関車 イナヅマごう がでてくるのですが、
関西鉄道の雷光号といえば7850形のはずですが、ちょっと絵本のイナヅマごうは
・・・
うちの7850と比べても色は似てますけど形は違いますね
7850は2-6-0のモーガルテンダー機ですが、イナヅマごうは2-4-2のタンク機です。
関西鉄道の2-4-2のタンク機といえば、池月500形や磨墨600形ですが、全体の形が違いますね。
キャブの雰囲気からみると、ディクスンの1020形あたりが似ている感じもしますが、あれは山陽鉄道の機関車です。
絵本の機関車にあれこれいってもしかたないですが、他の方も指摘されているように、イギリスのトーマスシリーズの絵本ではプロトタイプに比較的忠実に描かれているだけに どうなの? という感じもします。
この絵本をみて、ひさしぶりにうちの雷光号も整備して、走らせてやらいないといけないなと思いました。
ネット検索していたら、給水温め器の解説論文が1930年の機械学会誌に掲載されていました。
機關車給水温め器に就て 徳永晋作 1930 年 33 巻 155 号 p. 160-180
S4.3.13 機械学会での講演した内容のようです。
下記リンクからpdfがダウンロードできます
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmemagazine/33/155/33_KJ00003054951/_pdf/-char/ja
技術的な細かい解説もありますが、その当時の日本や海外の給水温め器の各方式について解説されています。
模型のパイピングにも有用な知識が得られます。
ふだん裏稼業でお世話になっているjstageですが、こういう論文も読めるんですね
最近は学会誌に論文書くとjstage への掲載許諾の証文を一筆とられますが、1930年だともう著作権も切れているので、そういうものがなくても掲載できるんでしょう。
その頃の機械関係の学会誌検索すれば、いろいろ蒸気機関車関連の情報でてくるんでしょうか
この本は趣味書というより学術書です。機関車の形態や技術の話はほとんどなく、日本に輸入された機関車を産業史として解説した本です。
私が面白かったのは、機関車メーカーと代理店の関係が詳述されているところです。臼井さんや金田さんの本でも、機関車の輸入代理店についてはあまり書かれていないので、本書を読んでよくわかりました。
また1900年頃には既にイギリスの蒸気機関車メーカーは衰退期にはいっており、ドイツが機械化と標準化で低廉で性能のよい機関車を輸出できるようになっていたというのを読んで、大正の機関車国産化にあたって鉄道省の朝倉希一や島秀雄がドイツ流に傾倒したのもなるほどと思いました。機関車の国産化がもう10年遅れていたら、日本にもドイツ製蒸機がもっと輸入されていたかもしれません。
また日露戦争の兵站輸送用に9200などのボールドウィンの蒸機を輸入して使用したが、中国東北部では耐寒仕様が十分ではなくて不評で、満鉄の蒸機はALCO が多数受注することになったというのも初耳でした。
明治・大正期の輸入蒸機や国産初期の歴史的背景の教養をつけるにはよい書物だと思います。
もう一冊 中公新書の「鉄道のドイツ史」というのも読みましたが、これはドイツ史の中での鉄道について書かれた本で、鉄道趣味的にはあまり参考にはならなかったです。ただプロイセンの鉄道は、軍の退役者を中心に採用したので、軍隊式の規律の強い運営がおこなわれたという話は興味深かったです。あと第二次世界大戦の時英米はライン河の橋梁と操車場を空爆して、ルール地方の炭鉱からドイツの工場への石炭輸送ルートを潰してドイツの生産力低下を図ったというのもなるほどと思いました。もちろんドイツの歴史書として読むならおもしろいですよ。
今号は、近藤一郎さんの7010形Cタンクと改造された5100形2Bタンクの記事が載っています。
巻頭の神戸駅・神戸工場の連載記事も興味ぶかいですね。乗降場が屋根付きプラットホームではなく、欧州式の線路全体を覆う建屋だったのははじめて知りました。
巻末には大阪駅の展示会のポスターと内容盛りだくさんです。
雨宮の型録も載っています。
鉄道資料保存会からいただいた発刊案内の兼ねた年賀状です。
1/15迄の直接注文だと送料サービスで¥2200だそうです。
注文先の鉄道史資料保存会のメールアドレスは、tetsudoshiryou(アットマーク)jewel.ocn.ne.jpです。アットマークは半角の@です。
☆1/9追記
神戸の記事のP17の120形の二枚の写真は初めてみました。これ見てたらあまり悩まなかった箇所もいくつかありますが、大体想像したとおりだったので安堵しました。
#16古典機 #16客貨車 1000レストア 120の牽く阪神間の列車 2850 3300タイプ 4030 レストア 5900 6000タイプ 6500 6600 7000 1/87 7200タイプ 1/87 8100 8450 8760 9200 9850 DCC EFPP No1 HOJ HOm HOナロー On30 OO9ナロー OOn3マン島の蒸機列車 お買い物帳 その他 アルモデルBタンク アルモデル木造ボギー客車 コンベンション サウンドシステム ダックス トーマコッペル ピッツバーグCタンク ピーコックのモーガル ポーター淡路No.1 ミニダックス ヨーロッパの鉄道 レイアウト レイアウトセクション 京阪神マッチ箱 古典祭 実物構造 実物資料覚書 宮沢Bテンダー改造 工作・塗装 工作法 工具・道具 日昇コッペル 日本の保存機 日誌のようなもの 日車20tCタンク 旧ホームページより 杉山ガーラット 杉山デュプレックス 模型の本 汽車の本 模型機構 模型論 猫屋線の列車 罪庫と仕掛かり 自由形妄想 英国風OO9 西大寺風ミキスト 電気関係 Gゲージ
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