DCCサウンドデコーダーのアダプターは既製のものでは大きすぎるのと既製品が高価なので、ハーフピッチ変換基板(24pin)とハーフピッチ二列ピンから加工して自作しました。
左のハーフピッチ二列ピンを右の変換基板にはんだ付けします。真ん中の表面側にはんだ付けします。右の裏面のパターンにも通電しているので、ショートを防ぐため最後に絶縁テープを貼ります。
このままでは基板の長さが30mmあってテンダー内幅より大きく収まらないので、基板の上下を一端子分ずつカットします。これで長さが26mmとなります。
20ピン用の変換基板を使えば、このカット作業は不要なことに後で気がつきました。アホです。変換基板の追加は20ピン用をオーダーしました。
それぞれピンをはんだ付けしたところです。
こういうはんだ付けは基板にフラックス塗って、コテにハンダを盛ってパターンをハンダメッキしておいて、もう一度フラックス塗って上からインデックスピンを押しつけて、ハンダゴテをつけるとうまくいきました。過熱に弱いICをはんだ付けするわけではないので、十分コテを当ててしっかりハンダを流しておきました。最後は念のためパーツクリーナーで洗浄してフラックスを落しておきました
左は下2列目のインデックスピン相当部のピンと下一列の2本のピンを切り取ってあります。
右は上下を切り取った基板で、上一列の2本のピンと下1列目のインデックスピン相当部のピンを切り取ってあります。
MTC21ピンの結線規格は下記のとおりです。(SoundTraxx社のTsunami2 マニュアルより引用)
ESUのLokSound5のMTC21ピンの配置です(ESU社オンラインマニュアルより引用)8/29追記
改造した基板では12ピンは配線用ホールには接続していませんが、デコーダーで使われていませんので問題なしです。
トラックやモーター、スピーカーへの接続ピンは、Soundtraxx(Tsunami2/Econami),ESU(LokSound5)とも共通ですが、他の接続ピンは違いますので注意してください
加工した基板に、サウンドトラックス社のMTC21コネクタ付きのEconamiを装着してみました
なぜわざわざアダプターを使うかというと、いきなりサウンドデコーダーを差すとショートしたときにデコーダーを焼いてしまうこともあるので、21ピン用のDecoder Blanking Plate(真ん中)をはめてアナログ直流運転で問題ないことを試したあとで、左の安価な運転デコーダーを差して試してから、大丈夫なことを確認して、サウンドデコーダーを差します。これらは香港・中国のLaisDCC社の製品です。
サウンドデコーダ一枚 焼くと渋沢英一さん一枚では済まないので、ショックも大きいです。プラスティック製モデルに対して、ブラスモデルでは接触ショートのリスクはかなり高いように思います。
またサウンドデコーダーは,鉄道模型と違って技術の進歩が早く、どんどん高性能な新製品がでてくるので、配線してしまうと交換が大変ですが、アダプター化しておけばすぐ交換できますし、高価なサウンドデコーダーの使い回しもデータの書換は必要ですが可能です。
テンダーのスピーカー上に仮置きしてみましたが、この高さならテンダー内に収まりそうです。
☆昨日の記事を書き直して、独立させました。
☆7/18追記
裏面のパターンには、ポリイミドテープを貼ってしっかり絶縁しておきました。
ポリイミドテープは、いわゆるカプトンテープですが カプトンはデュポン社の登録商標であり、秋月で売っているのはジェネリック品らしいのでポリイミドテープと書いています。
☆7/20追記
左は20ピン変換基板に、24ピン二列ピンから3本ピンを抜いたものをはんだ付けしたものです。
これの方が基板がコンパクトでよいですね
☆7/22追記
このアダプター中小型車両には、省スペースとなるので使いやすいと思います。
コストや材料の入手性でも優れています。
日本のDesktopstation社を初めとするデコーダーのメーカーさんにはこのタイプの基板の継続した生産をお願いしたいと思います。
なお残念ながら秋月の変換基板は、エッチングパターンなどや大きさがこの用途には使いづらいようです。
日本のamazonや中華通販サイトで写真をよくみて探してください。
☆8/8追記
この方法で自作アダプター使うときは注意事項があります。ここをクリックしてください。
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