10.5φ動輪を9.5φに改造する(2)

絶縁側の動輪は最初はタイヤの内グリするつもりだったのですが、タイヤの厚みが一番薄いところで0.6mm前後しかないので、作戦変更して輪心の方を削ることにしました。輪心の直径が8.5mm前後あるので、旋盤で8.3mmまで削りました。
削るのは10φの真鍮丸棒を三つチャックにくわえてヤトイをつくりました。今回は再利用はしないはずのヤトイなのでコレットではなく、三つ爪チャックでくわえています。中心に車軸孔と同じ2.5φの突起を削り出し、その中心に2mmネジを切ります。その突起に車輪をはめて、ネジで固定して削ります。

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タイヤは上記の輪心削り作業が終わった後 輪心削り用のヤトイを削り落して、フランジ落し用のヤトイをつくります。タイヤの内側がきっちり入る段差を削り出します。これもタイヤをはめてネジと小円板で固定してから削ります。

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できた車輪を並べてみました。なんとか軸距21mmのCタンクができそうです。動輪間の空隙は0.4mmになるはずです。
輪心を圧入する前にコッペルのバランスウェイトは、三日月形なので元のウェイトは厚みを薄く削っておきました。

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キットの図面上に動輪を置いてみました。

動輪の目処が立ったところで、とーまコッペルC型化プロジェクトは一旦休止 8450に戻ります。

※5/25追記

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とうまキットの図面と 金田さんのコッペル本の大川鉄道7号機の図面(p.97)赤線を重ねてみました。なんとか改造できそうな気になってきました。

 

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私もプチ浮気 10.5φ動輪を9.5φに改造する

コンさんが、コッペルにプチ浮気されているので、私もちょっと便乗します。
コンさんは、とーまさんの宮崎4号機キットを軸距を少し短縮して改造されるようですが、私はCタンク化を目論んでいました。
とはいえ動輪が10.5φで軸距が21mmなのでそのままはCタンク化は無理です。動輪を9.5φにして、第二動輪をフランジレスにすれば何とか中間動輪が入ることは脳内設計していました。9.5φ動輪の市販品はないので自作・改造するしかありません。

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というわけで、N社の10.5φ動輪と珊瑚の2700形従台車用9.5φ車輪(両絶、タイヤ絶縁)を分解してみました。
手前が10.5φ動輪 奥が9.5φ車輪です。左端のは12φ肉厚パイプから加工した分解治具です。NWSLの動輪抜きを使って分解しました。
この動輪はタイヤが分厚いので予想どおり、絶縁帯入れなければ、10.5φ車輪の輪心が9.5φ車輪のタイヤにそのまま入ることがわかりました。
ただし片側はタイヤ絶縁するため絶縁帯を入れるので、タイヤを少し中ぐりする必要があります。

余った10.5φのタイヤに9.5φ車輪の輪心は入るので、車軸を作ればこちらもリサイクル?できます。
左が改造した9.5φ動輪、右が派生品リサイクルした10.5φスポーク車輪。

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このN社の10.5φ動輪のタイヤ削るという荒技もありますが、真鍮にメッキしたタイヤなので再メッキが必要となります。タイヤ交換の方が楽だと思いました。なおこの9.5φ車輪のタイヤは洋白製なので、フランジ削っても再メッキの必要はありません。



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