客車はタミヤのレッドブラウンの缶スプレーで塗装し、窓枠はフラットアースとしました。屋根はグレーと黒のスプレーの2本同時吹きで、欧州形量産模型の完成品にみられるような細かいまだら塗装にしてみましたが、缶スプレーでは粒子が粗すぎるようでした。ウェザリングブラックをこすりつけて艶消しクリアーで仕上げました。台車は陰影がつくNATOブラックの缶スプレーを吹いた後、レッドブラウンを垂らしたフラットブラックのアクリル塗料を塗ってウェザリングを兼ねました。
室内内張はつけていませんが、カツミのロングシートを緑色に塗って、強力両面タープで固定しました。あとで、猫屋線の乗客さん達に乗車していただく予定です。
床板の裏側には、宮下洋一さんに倣ってプラの筋目板を張り付けましたが、精密感がでました。もうひと手間かけて台枠表現すればよかったかもしれません。床下のブレーキロッド類も省略しています。
貨車ワブは、黒のラッカースプレーで塗装し、強めのウェザリングをかけてあります。最後にウェザリングブラックを擦り付けてありますが、鈍い艶がでてしまいました。おもしろい感じなので、うえから艶消しクリヤーは吹いていません。屋根はキットのままでは少し薄いのと折り曲げ線がみえるので、#320の耐水ペーパーをゴム接着剤で貼って、フラットアースを垂らしたフラットブラックを塗りました。
屋根のキャンバス張りの表現として耐水ペーパーを貼るというのは、昔のTMSにはよく載っていた技法でしたが最近はほとんど見かけなくなりました。これをツィートしたところ、多くのいいねをいただきましたが、若いモデラーさんはあまりこのやり方をご存じないので新鮮だからでしょうか?ルーフィングサンドやスエード調スプレーなどの登場によって過去の技法となってしまっていたのかもしれませんが、見なおされてもよい技法だと思います。
客貨車にはアルモデルの自由形用インレタからロコと同じ「川鉄」の社紋をはりました。ワボという文字はないので、ワホとしてごまかしましたがそれらしく見えるようです。
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