マン島のタンク機関車(7) 集電ブラシ

集電ブラシをつけて自走可能となりました。

集電ブラシは、φ0.4燐青銅線をはんだ付けした半円筒状の取付板をモーター本体に厚手両面テープで貼った手抜き仕様です。

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第二動輪のスプラッシャーカバーは、元の製品に比べて車輪が厚くショートの原因となるようなので、外側を切り落としました。

あと下回りではブレーキ関連(ブレーキロッドは6200形などとおなじ、外吊り式)やダミーのイコライザーやバネの台枠への装着が残っています。

またSさんのFBの記事によると動輪のみからの集電では、軸距が短か過ぎてIMONのポイントが通過できないらしいので、先台車の集電化工事も必要になりそうです。

後部カプラーは、やはり英国式のリンクフックカプラーにしようと思っています。

上回りもちょっとディテールアップしようと思っています。

 

 

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マン島のタンク機関車(6) 後部排障器をつくる

Sさんもこの機関車の動力化改造を進められているのをfacebookで拝見して、私も工作再開しました。

この製品には、フレーム後部に赤いハシゴ状のパーツがついていました。最初何かよくわからなかったのですが、後部排障器のようです。

このパーツ ヤワなので分解組み立てしているときに壊してしましました。修理パーツは分売されていないようですし、形態もイマイチでしたので自作することにしました。実物写真や同系機の組み立て図をみると、通常の左右の排障器を鉄棒でつないで、カウキャッチャーのようにしているようです。こういう排障器は初めてみました。

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2009年ダグラス駅にて撮影

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ポート・エリンの鉄道博物館の展示図面より

最初赤いパーツを避けてフレームは短くしてあったので、継ぎ足してこの排障器をつけました。真鍮帯板に孔を開けてφ0.5の真鍮線を通して、はんだ付けで組みました。

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美しいライニングの入った製品オリジナルのシリンダーを生かしたかったので、シリンダーブロックは床板、スライドバーだけはフレームにつく 変則的な構造にしました。

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マン島のタンク機関車(5) メインロッドをつくる

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メインロッドを作りました。t0.5洋白板から加工しました。

クロスヘッドは少し大きめですがエコーモデルのロストパーツ(2769クロスヘッド ダブル用/ボルトなし )を利用し、少し小さく削りました。製品のシリンダーはプラ製でダイカストのランボードに接着されています。一体に整形されているクロスヘッド・メインロッドとスライドバーの部分を切り取って、シリンダーのみとし、ピストン棒の開けました。ただし車輪とメインロッドの位置を考えて中心より外側の偏った位置にあけてφ1.4*1.2のパイプを挿入しました。

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スライドバーはシリンダーがプラ製なので、シリンダー本体につけるわけにもいかず、0.8角の洋白角線を折り曲げてそれを直接フレームにはんだ付けしました。シリンダーはランボード、スライドバーはフレームについている構造となっています。またメインロッドがランボードに当たるので、かなり削り足しましたが、まだ少し当たっているようなのでチェックして削り足しが必要なようです。このあたりは最初からランボードをスクラッチし直した方が楽だったのかもしれません。

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残念なことに作業中 不注意で後部のハシゴ状になった排障器を壊してしまいました。イギリスのメーカーに修理パーツの分売があるのか問い合わせてみようと思いますが、なければ真鍮で自作するしかありません。

集電ブラシは、キャブ内の第二動輪がスプラッシャーで覆われているので、一工夫必要なようです。工学系の素養を持ったモデラーさんは、この辺図面を書いて検討して解決されるのでしょうが、そういった素養がないので現物合わせで進めるしかありません。だから工作時間がかかってしまうのだと思います。

製品では、メイロッドとブレーキが一体に整形されていたので、切り落としています。次はブレーキ関係をつくらねばなりません。

 

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マン島のタンク機関車(4) ランボードを削る

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動輪をフレームに取り付けてみると、やはりロッドやピンがランボードに当たります。

最初は当たりそうな最小限の部分だけ切り取ったり、ルーターで削っていたのですが、結局ランボードがダイキャスト製で厚く、サイドロッドに当たるので、大きく切り抜かざを得ませんでした。これなら最初から大きく切り取った方がよく、遠回りをして時間の浪費をしてしまいました。

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最初はこのくらいで済むかと思いましたが、結局回り道をしてしまいました。

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モーターはトーマモデルワークスのφ7mmのコアレスです。見かけに似合わず低速からトルクがあります。前作のコッペルで好調だったので今回も使うことにしました。

先台車は元製品のプラ製の主台枠と一緒になったパーツから切り出して使いました。中心ピンとおぼしき部分から先台車車軸中心までは15mmですが、例の公式で計算すると18.5mmになるので、別の位置に中心ピン孔を開けました。

メインロッドとクロスヘッドはこれから作ります。

 

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マン島のタンク機関車(3) 動輪を改軌する

動輪は、日昇工業のB6用φ15.5動輪を改軌して使うことにしました。これは動輪の厚さが2.2mmとHO/16番には薄くて使えないということで、Mgさんからいただいたものです。OOn3の規格はよくわかりませんが、12mmのHOJC暫定規格には該当するようなので使うことにしました。

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車軸を抜いて、12mm用の車軸に打ち替えます。車軸はステンレス製の平行ピンφ2.5 15mm長を利用しました。両端が面取りしてあるので使いやすいです。両軸端には旋盤でφ0.5のセンター穴を開けておきました。ウォームギアはナローガレージのm0.3 24:1 です。ギアの孔がφ3.0なので、外径3.0内径2.5のパイプを旋盤で挽き出して挿入しました。

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動輪の位相合わせはコンさんの配布されたジグを使いました。本来16.5mmゲージ用ですが、中間のスペーサーを自作して12mm用に組み替えました。実際の使用方法はこちらをご覧ください。

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マン島のタンク機関車(2)

数年来の懸案であった Oxford製マン島2-4-0タンク機関車の動力化に着手しました。

このモデルは、OOn3 (1/76 12mmゲージ)ですが、残念ながらミニカー仕様で動きません。

下回りの構造の詳細は以前の記事をご参照ください

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 ネットで検索すると、英国で他社から発売されていた同型の機関車のエッチングキットの下回りを使って動力された作例はあるようです。下回りはプラフレームと回転はできるがクランクもついていない動輪なので、そのまま使えません。真鍮板からフレームを作り、動輪も他の15.5φ動輪を使って動力化することにしました。

マン島の蒸気機関車の実物の解説は、下記wikiが詳しいです。

https://en.wikipedia.org/wiki/Isle_of_Man_Railway_locomotives

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マン島のタンク機関車(1)

大好きなマン島鉄道1Bタンク OOn3(1/76 12mmゲージ)の模型が発売されています。ただ残念なのは鉄道模型というより、ミニカーと同じようなソリッドモデルです。英国のOxfordというミニカーのメーカーが作っていますが、同社はOOでは動力化した普通の鉄道模型も発売しているので、この機関車も動力化したモデルが出ないかと思っていたのですが、残念ながらその予定はないようです。

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車輪は回りますが、ブレーキと一体化したサイドロッドは動きません。勿論クランクピンも車輪とはつながっていません。先台車も固定なので、レールの上は転がりますが、直線番長です。
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下図のように分解可能ですが、動力化して鉄道模型にするのは容易ではなさそうです。
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私は数年前のJAMのメディカルアートのブースで購入して、動力化を目論んだのですが、いろいろ問題点があったので、放置していました。

昨日UdさんとFacebookでやりとりしていたら、このモデルのことが出てきて、またちょっと弄くってみようかという気になりました。
ちなみに1/76(4mm Scale)だと動輪は3"9"なので15mm 軸距離は6'6"で26mm 先輪は24”で7mmとなります。ゲージはもちろん3’で12mmです。モデルはスケールには忠実にできています。
この機関車の同系機でキャブが四角なタイプの組立図の写真をPortErinの鉄道博物館で撮っていました。

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図面をクリックすると拡大します

 

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