来年のクラブの共作お題がタンクロコになり、1030原形の製作を考えていますが、もう一両簡単な図を書いてみました。
TMS昨年2023年8月号に、石島治久さんが「ベイヤー・ピーコック3200形 遺聞」という記事を書かれています。
この記事については以前私のブログでもとりあげましたが、先輪なしとして0-6-2の軸配置で設計されたが、発注した日本鉄道からのオーダーで先輪が追加されたなど興味深い事実が書かれています。そのブログで書いたようにもし一旦指名入札で落札したニールスン社が辞退せずしかも、先輪なしで製造していたらという想定で、石島さんの記事の図面を引用させていただだき、一部改変してみました。
ニールスン社が製造していたら、ベイヤーピーコック社の3200と大きく違っていたのは、おそらくサイドタンクまわりは沈み鋲仕上げになったいたと思われます。
キャブの窓開口部の形は、特にニースルン社の特徴的な形いうのはないようですが、ほぼ同じ時期に製造されて現在動態保存されているColtness Iron 社に一号機として納入された 製造番号5710 のLord Robertsというロコを参考にして描いてみました。結果的には同時に発注されたドイツ製の3240形と似たような印象となりました。
サンドドームの形も、3200や7080のようなピーコックタイプをそのまま載せたのでは違和感があるので、B6と同じような形にしてみました。
日本にはニールスン社の銘板がついたB6は輸入されていませんが、その後ニールスン社がダブス社などと合併した後で、NBLのハイドパーク工場としてかなりの両数のB6を製造して日本に輸出しています。ただこのグループのB6、日露戦争開戦のため納期がキツかったのか、戦費がかさんで少しでも安い方がよかったのか、サイドタンクは沈み鋲仕上げではありませんでした。
昨年と一昨年のクラブの共作お題のD型機では最初大風呂敷を広げて数両の製作を謳ったものの9450一両のみに終わったので、今回も大風呂敷になるかもしれないですが、一応製作予定車種として挙げておきます。
追記
ニールスン社は日本の鉄道会社に対しては結構高飛車な対応だったらしいとある本で読みました。ひょっとすると最初0-6-2で応札したのに、日本鉄道が先輪つきの仕様での納入を要求したので、それなら設計変更も必要だし、入札辞退するということになったのは邪推でしょうか?あるいは最初から、先輪の有無で2種類のオプションが提示されていたのでしょうか?
さらに追記(12/3)
1/80 の図面の上に 珊瑚の8620用主台枠パーツ置いてみました
これは使えそうです
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