つぼみのBタンク改造(10)スライドバーをめっきする

真鍮角線で真鍮地肌色だったスライドバーをニッケルめっきして銀色にしました。

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こういう組み上げたあとの小さなパーツのめっきは、めっき工房でやっていたのですがもう少し簡単にできないか工夫してみました。
陽極(+)側はt0.2の真鍮板をU字形に曲げて綿棒を挟めるようにしたものです。但し陽極の電極が真鍮板ではマズイとおもったので、綿棒を挟む部分は被膜に電気導通性のある炭素塗料(ラッセン、トビカと同じようなもの)を厚塗りしています。綿棒をはめ込んで、先端の綿の部分にめっき工房のニッケルめっき液を垂らします。
陰極(-)はICクリップでこれをめっきする部位に挟みます。

電源は9Vの6P角型電池です。

これで綺麗にめっきできました。めっき工房の専用めっき道具を使わなくても大丈夫のようです。
こちらの方が小回りがきくし、専用のフェルト電極を買う必要もありません。めっき液も少量ですみます。

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つぼみのBタンク改造(9)

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上回りでは手すりを追加しました。キャブサイドもハンドレールノブを使った豪華仕様?です。

シリンダー前面にはピストンロッドの孔が開いているので、エコーモデルのシリンダー前蓋パーツで蓋をしました。

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集電ブラシは、床下につけようかと思っていましたが、N師匠のブログをみてやはり手抜きは行けないと思い、床板に孔をあけて、床上に設置しました。φ0.3の燐青銅線を二本平行に動輪のタイヤ踏面にあてています。なおこのロコもDCCサウンド化する予定なので仮配線です。

ウォームギアの調整をするときに、二硫化モリブデンのグリスを塗ったら同じギアかと思うぐらい回転がスムースになりました。これまで小モジュールのギアが多かったためか、グリスの塗布前後であまり違いは感じなかったのですが、今回は違いました。

ウォームの噛み合わせは、少し隙間を空けるというのが常識ですが、二硫化モリブデングリスを塗るとほとんど隙間がなくてもスムースに回るし、音も出なくなりました。

 

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つぼみのBタンク改造(8) ウォームギア挿入 テンダーディール追加

あと某クラブの集会まで1wとなりましたので、お題のB型蒸機をすすめます。

まあ未塗装完成が関の山で、塗装までは無理です。DCCサウンド搭載できるかどうかというところです。

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モーターは、SE-15アルモデルの扁平缶モーターVにするか迷ったのですが、結局前者にしました。モーターアダプターを自作して床板に取り取り付けました。

ウォームギアは、SE-15は回転数が低いので1:30などを使うと速度が遅すぎるので、スパイクモデルの1:13 M0.5を使うことにしました。

このギアはヘリカルギアの軸径がφ3.0ですが 日昇のφ10.5動輪の車軸はφ2.5と細いので加工する必要がありました。ギアをφ3.0x2.0のパイプにはんだ付けして、これを旋盤のコレットチャックにくわえて、まず取付ボス部分を削り落した後、φ2.4のドリルで中ぐりして、最後にφ2.5のストレートリーマーを通して手回しで仕上げました。

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なおアルモデルの1:14はヘリカルギアの軸孔径がφ2で拡げる必要があり正確な拡大加工に自信がなかったので、採用しませんでした。やはり軸孔拡げるならヤトイを作って旋盤加工するべきなのでしょうね。

これを動輪の絶縁側車輪を抜いて、ギアを車軸にヌルッと押し込んで、ロックタイト631で固定しました。ウォームの方は軸孔がφ2.0でモーター軸にそのまま適合しましたので、ロックタイトで固定しました。今回は動輪は一軸しか抜かなかったので、位相合わせ治具は使わずに簡易法で位相を合わせました。

簡易(位相合わせ)法というのは、外した車輪を車軸に軽く押し込むだけにして。位相のあった動輪とロッドをつけて組み立てて、それを台枠にはめて、動輪を手で回します。前後進とも快調に回ったところでバイスで圧入固定しました。この簡易法B型やC型のロッド付き車両であれば、大体大丈夫です。メーカー出荷時に位相が少し狂っている動輪もあるようですし、位相合わせ治具もきっちり直角というわけでもないので、位相合わせ治具をつかうなら、一部の動輪だけではなく、一旦全部の動輪をバラして、すべてその治具を使って組み立た方が調子がよくなることが多いように私は思います。

 

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テンダーの台枠にはエコーの小型電機用軸箱を瞬着で貼りました。バネ吊りの形態にやや違和感ありますが、自由形なのでヨシ!とにしました。

テンダー上回りはドイツ型蒸機に見られるような少し幅が狭くて少し背の高い増炭囲いを仮置きしたら似合うようなので、取り付けることにしました。

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ドローバーはt0.5の真鍮板をチャンネルと組合せて作りました。

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チャンネル内にDCCの配線を通します。

機炭同極の永久連結です。

 

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つぼみのBテンダー改造(1) ボイラー改造

つぼみのBタンク改造でテンダーをとられてしまったBテンダーですが、こちらは米国型風に仕上げることにしました。

とはいってもつぼみのBシリーズ蒸機にはサイドタンク上に四角いボイラーの火室部がついています。欧州型だとベルペアー火室に見立てることもできますが、米国形とすると似合わないので、ここはワゴントップボイラーのような形にして何とかまとめました。この火室部がつぼみ製品の特徴なので撤去するのはためらわれましたが、形態的にまとまらないので撤去しました。

ドームは罪庫してあったジャンクパーツを使いました。カツミの弁慶用かもしれません。煙突は宮沢のBテンダーの派生品です。煙室戸は珊瑚の200用のドロップパーツがちょうど嵌まりました。

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オリジナルの火室部です

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ドイツ風?にしたB タンク改造Bテンダーと並べてみます

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この機関車はBタンクにテンダーをとられてしまったので、以前ネットオークションで入手した宮沢Bテンダーのテンダーをつなぎます。米国形ならこのくらいテンダーが長い方が見映えがします。

※追記

つぼみのBタンクではあの角張った火室が特徴ではありますが、なぜか宮沢のBタンクでも同じスタイルの火室がついています。設計者がおなじなのか、スタイルをパクったのか、宮沢がつぼみに製造下請け出していたのでしょうか?

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またこの珍妙なスタイルの火室、どういう経緯で生まれたのでしょうか?最初はモーターの出っ張りをを避けるためかとも思ったのですが、私が入手したころの縦型モーター入った製品でも、モーターの当たりとはおもえないし・・・

このデザインの起源ご存じのかたおられますか?

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つぼみのBタンク改造(7) 動輪の可動化 三点支持

小型のB型機関車はあまり集電がよくありません。昔のようにすーっと走らせるだけならそれでよいかもしれませんが、スローを効かせてDCCサウンドを積もうということになると、集電に万全を期す必要がありますので、機関車とテンダーとも三点支持のイコライジングさせました。

イコライズしても牽引力はほとんど変わりませんが、集電はかなり改善されます。小型機こそイコライズ動輪可動化すべきです。

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機関車本体は、第二動輪はそのままとして、第一動輪の真ん中を1.4φビスで支えます

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動輪軸を直接支えるのではなく,t0.2真鍮板から逆U字形の軸箱をつくり、その中央をネジで支えます。逆U字形の軸箱がかかっているのはフレームの内側の部分のみです。動輪軸孔は約0.3mm上方に削って拡大しています。

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第一動輪は下方にも可動スペースを与えるため、動輪押さえ板の第一動輪以外の部分にt0.3の真鍮板を貼って嵩上げしています。

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テンダーは軸重も軽いので、軸を直接ネジで支えました。

なお私の勘違いで、φ8.2の車輪を使うと機関車とテンダーで床板の高さにズレがでるので、アルモデルのφ9.5プレート車輪に交換しました。ただアルモデルの製品はピボット軸しかないので、車軸が同規格だったカツミのφ10.5 プレーン車輪の車軸を抜いて、それをはめ直しました。

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今回は機炭同極にして、機関車にもテンダーにも集電ブラシをつけるつもりです。

機関車・テンダーともイコライザー押さえネジは、床板フレームにねじを切って、さらにナットで締めることにより、ネジが緩まないようにするダブルナットのような構造にしています。

※9/8 追記

テンダー車輪の軸は鉄製(メッキ、磁石につく)なので、支点ネジは真鍮製を使っています。

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つぼみのBタンク改造(6) テンダー軸箱まわり

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テンダー軸箱とバネは、エコーのナローEL用767を使うことにします。

まだ仮に嵌めただけです。

バネ吊りの形態が少し気に入りませんが、これでヨシとします。

 

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つぼみのBタンク改造(5) 蒸気管をつける

つぼみのBタンクは、当時の縦型モーターを収めるためキャブの幅や長さが、かなり大きくなっています。逆にそのアンバランスさが好ましく、発売されてから50年以上経つのに人気がある秘密なのかもしれません。

とはいってもやはりボイラーが細く、煙室まわりが貧弱な印象なのは否めず、前後の重量感の視覚的バランスが悪いと思います。煙室横に単式コンプやエアータンクを置くとバランスはよくなるだろうとは思いますが、私の鉄道は真空式か蒸機ブレーキが基本なので、その選択肢はありません。あるいはそのバランス是正のために大柄なダイヤモンドスタック煙突をつけたバージョンが作られたのかもしれません。

そこで、独墺系の機関車にみられるスチームドームから太い蒸気管がシリンダーにつながっているような形態にしてみました。ナローだとクラウスなどでよくある形態ですが、鉄道省の機関車だとスチームドームから蒸気管がでているのはエスリンゲンの3900とマッファイの4500ぐらいだと思います。重量感をつけるためディフォルメして少し太めにしてみました。スチームドームにつく蒸機弁の形態はよくわからないし自作するのも面倒なので、これも彼地の機関車によくあるカバーされた形態としました。

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蒸気弁カバーは3mm角棒から削り出し、蒸気管は非快削材のφ2.0真鍮棒をよくナマして曲げました。これでちょっと前から見た時のバランスがよくなったと自分では思っていますがいかがでしょう?

実物では 蒸気弁がスチームドーム前にある場合 蒸気弁から、スチームドーム、サンドドームを貫通してキャブまで作用ロッドが伸びていますが、それは省略しました。

サイドタンク前方のボイラー側面に給水管と逆止弁をつけようかともおもいましたが、視覚的に煩くなりそうなので、サイドタンク内側にあるという想定にして省略します。

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つぼみのBタンク改造(4) キャブ テンダー 改造

キャブ背面のコールバンカーを切り落として、後妻板も新製して交換しました。

前後のエンドビームも下部のステップ状の部分を切り落として、少しカーブの切り込みをいれるとかなり感じが変わるようです。

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テンダーは上板を上げ底の位置に付け直しました。これで下図の秋月で仕入れたタブレット用?スピーカーとESUのDCCサウンドデコーダーが入ると思います。テンダー全体をスピーカーボックのようにすればかなりよい音が出そうです。

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主台枠の動輪押さえ板の裏をよく見ると、つぼみ堂マークが刻印されていました。

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つぼみのBタンク改造(3)ロッド更新 黒メッキ車輪

この機関車にはスケールモデル用の繊細なパーツは似合わないので、t0.6洋白板から模型っぽいすこし太めのサイドロッドとメインロッドを切り出して装着しました。つぼみのロコは数両罪庫しているので、ロッド類をレーザー抜きで加工外注しようかと思って、まわりのつぼみロコオーナーに声かけしてみましたが、一緒に話に乗ってくれる方がいなかったので、自作してしまいました。

以前はサイドロッドにピン孔をあけるときは、スライドテーブルの送りを使って正確な孔間隔であけていましたが、オプティカルポンチを使ってポンチを打つようになってからは、そういう手間を掛けなくても正確な間隔で孔開けできるようになりました。最近は国内の模型店でも扱っているようなのでお勧めの工具です。

クロスヘッドは、エコーのロストパーツ1774です。ピーコックモーガルと同じく、IMONのロッドピンで止めました。なおメインロッドは、クロスヘッドのピンと第二動輪ピン中心間距離は、オリジナルは22mmですが、少し長すぎるようなので21mmにしました。

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テンダーのオリジナル車輪はφ9.5でしたが、ロコの車輪をφ11.5からφ10.5に変更したので、床板の高さを揃えるために手持ちのボビーメートオカのφ8.2車輪に交換します。

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この車輪は黒メッキですが、私は黒いタイヤは嫌いないので、タイヤ踏面をピッカフェルトでしばらく擦るとメッキがとれて、下地のニッケルメッキが現れました。私の経験では通電面からみるとに銀色のニッケルメッキ車輪の方が、黒メッキ車輪よりが優れていると思います。レイアウト派のモデラーさんは黒メッキか黒染の車輪お好きな方が多いようですが、いかがなものでしょうか?また少なくても車輪踏面は銀色の方が実感的だとおもうのですが・・・

昨年まで、お恥ずかしながら知らなかったのですが、真鍮素材に黒ニッケルメッキをかけるときは、いきなり黒メッキするのではなく、一旦通常の銀色ニッケルメッキをかけて、その上に黒メッキをかけるそうです。装飾品などではその黒メッキの上を研磨してつや出しするそうです。

井門さんに聞いたところでは、銀色のニッケルメッキの上に黒メッキをかけた車輪は、黒メッキが薄くなると通電に問題がでてくることがあるので、imon製品の黒メッキ車輪は、洋白の上に直接黒メッキしてあるそうです。

 

 

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つぼみのBタンク改造(2)下回りの改造

  今回のBタンク改造は、つぼみのBタンクに つぼみ堂のBテンダーのテンダーをつないで、ドイツやオーストリアのナロー蒸機のテイストに仕上げることにしました。

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つぼみのタンクは、動輪押さえ板を長ネジでチャングル状のフテーム上面にネジ止めする構造ですが、これはコンさんの作例に倣って、15x8真鍮角材から11X16X7に加工したパーツをフレーム内に落とし込むようにしました。ウェィトと強度が増加します

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動輪は日昇工業のφ10.5に交換します。この動輪は車軸がφ2.5で外径がφ3.0のカラー状の挽物軸箱が入っていますので、そのままφ3.0車軸の動輪のはまっていたフレームに装着できるのは便利です。

またてもとに20mm軸距のロッド式ディーゼル用ロッドがあったので、装着してたところうまくまわります。ただ形態がスケールモデル過ぎてこのロコには似合わないようです。オリジナルより細身だが自由形っぽいロッドを洋白板で自作したいと思います。

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テンダーを裏返すとこうなります

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床板と台枠が、銅リベットで固定されていたのではずしました。またガラ打ちの軸箱+板バネも大きすぎるし、形態もイマイチなので取り外しました。

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台枠は幅が広すぎるので唐竹割りして、幅を狭くします。

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軸箱は 、軸ばね吊り棒の形が気に入りませんが、エコーモデルのホワイトメタルパーツEL用軸箱767を使おうかと思います。

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あるいはDL用軸箱768のバネと合成するかですね。下が合成画像 こちらの方が板バネも僅かに小さいです。

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