Stütztenderlokomotive kkStB79形
Stütztenderというのは、短いテンダーをテンダーの台車と機関車後部の回転ジョイントで支える構造で、急曲線に強い特徴を持っています。機関車の大きな火室を支えて軸重を分散させています。二軸従台車を後方に動かしてそこにテンダーを載せたような構造といえばよいかもしれません。ドイツやオーストリア、東欧の機関車で採用されたものが多いようです。ナローの機関車が多いですが、標準軌の機関車にも採用されています。
そのひとつがこれで、kkStB(オーストリア・ハンガリー帝国 国有鉄道)の79形です。インスブルッグからボーデン湖を経てスイスにつながる山岳線の一部であるArlbergbahnに使用されたようです。メーカーはウィーン機関車工場です
先日ご紹介したナローゲージのボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道IIIc5形蒸気機関車も同様の機構です。
Roco社から模型が発売されているMh.6もStütztenderlokomotiveです。
この79形は、機関車本体はD形ですが、第4動輪はクリーン・リントナー式遊動輪(英語)となっているようです。動輪径は1/87で約φ12.5となります。
ボスニアのIIIc5は保存機がありますから、やはり現物をみてから着手したいですが、kkStB79形はあまり成績がよくなかったらしく1926年には廃車されていますので資料に乏しくかえって作りやすいかもしれません。
また妄想着手仕掛かり品が一両増えました(笑)
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