On3の機関車
あまりゲージが増えても収集がつかなくなるので、6.5の倍数のゲージはやらないと心に決めていました。乙ゲージや13mmには手を出さなかったのですが、実は19mm 1/48 On3の蒸機を持っています。
今回Dさんの高効率ギアを入れることができる車両はないか自分の車両を探していると、このOn3のモーガルが目に止まりました。動輪径20mmで自重も400g以上あるので好い対象のように思えました。
モデル自体は数年前ネットオークションで一目惚れして入手したものですが、箱にもメーカーや機種の記載はなかったので、その出自はしりませんでした。今回日本製のブラスモデルに詳しい友人のN君に相談したところ、GEM製のNew Berlin & Winfield鉄道のモーガルだと教えてくれました。同時にOn3にまで手を出しているのかと呆れられてしまいました。
このモデルについては、ノーブルジョーカーのSさんがブログに書かれています。Sさんもダックスのような雰囲気が気に入って入手されたそうですが、わたしも同じです。
またこの機関車の実物は今復元作業中で、完成予想図もネットでみることができます。主要諸元はこちらに情報があります。
On3は線路も持っていなかったので、試走用の線路が要ります。フレキシブル線路ぐらいあるだろうと思って探したのですが、現在は米国市場にもないようです。過去にはPSCなどから発売されたこともあるようですが、現在は入手できません。Yさんによると廃業した篠原模型線路のカタログにも一応載っていたらしいですが、結局米国の模型店から注文が入らず、実際には生産されなかったらしいです。On3をやっているモデラーさんは皆さんハンドスパイクされるそうですが、私は数mぐらいの直線ならともかくエンドレスの線路をスパイクする根性も気力もないので、ちょっと途方にくれてしまいました。
On3は現在米国でも、あまりやっている方がおられないらしいです。バックマンが安くてよく走るOn30出してからOスケールのナローゲージは16.5mmゲージに移行してしまったのでしょうか 今でもOn3のブラスモデルは少数ながら製造されているようなので、コアなファンはおられるようですが、絶滅危惧種のような存在になっているのもしれないと思いました。
なお機関車を分解してみると、動輪φ4.0の段付き車軸で、6mm角の軸箱が嵌まっていることがわかりました。したがって車軸の太さが違うのでDさんの高効率ギアはそのままでは組み込めないことも判明しました。いっそのこと車軸を作り直して、入手時にちょっと頭をよぎった16.5mm On30への改軌するのもよいかと思い始めました。
フレームも挽物のスペーサーを利用したものではないので、簡単に幅を詰める加工ができそうです。
ただしそれだとちょっと簡単に工作と言うわけにもいかないのでまた箱の蓋を閉じてしまいました。
じつはうちにはもう一両On3の4-4-0があります。これは杉山模型の製品なので、このままにしておこうかと思っています。
※追記
このモーガルはModelRailroader1966年2月号に図面とSn3のスクラッチの機関車の記事が掲載されているそうです。railtruckさんに教えていただきました。
Sn3のスクラッチの機関車の記事は同誌1968年5月号です。railtruckさん失礼しました。
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