二月末に機芸社から帰ってきた後、手つかずでしたが、追加工作することにしました。
まず補重から手をつけました。TMSコンペに出すときは、走行性能はあまり問題にならないようなので、塗装が締切間近でまだ十分硬化していないこともあり、 輸送中の破損を防ぐため単機で安定して走るだけの最小限の補重にとどめて出品しました。
私は地方在住なので、コンペに出すときは宅配便で送付することになります。宅配便も最近は荷扱いが粗くなったようなので、梱包した状態で1mぐらいの高さから落下しても大丈夫なようにして送らないと破損するリスクが高まります。おそらく人手不足で機械仕分けも使っているようなので、昔のように「ひとつひとつ丁寧に運びます」とはいかないんだと思います。実際TMSコンペで応募して送られてきた作品では細かい部分が破損しているものも少なくなく それで入賞を逸した応募作品も結構あると入賞者懇親会の時にききました。
コンペ出品時のウェイトでは軽くて牽引力がないので、補重しました。

ボイラー内前部には秘蔵?のタングステンウェイトを入れました。φ10の10mm長の円柱です。これを2個接着して入れてあります。タングステンは鉛の1.7倍の比重があり、これだけで約93gの重さがあります。あとはボイラー上部にスペースの余裕があるので、鉛板を貼り付けました。キャブ天井裏にも2mm厚鉛板のウェイトを貼ってあります。ウェイトの固定にやはりゴム系接着剤が仮止めできるので便利です。
なおこのようなタングステンの短くカットされた丸棒は一年以上前は、中華通販のサイトでやや高価でしたが簡単に買えたのですが、今は中国政府のレアメタル輸出制限の影響で買えなくなってしまったのは残念です。
補重した結果、機関車単体の重さが232gが398gに増えました。
昔のTMSの中尾さんの解説記事を読むと、蒸機は牽引力を増やすために、可能な限りウェイトを積んで 補重するように書いてありますが、やはりやみくもにウェイトを積むのではなく、前後方向の重量バランスが大事だと思います。この機関車では前後方向の重心が、第2-3動輪間中央のロンビックイコライザーの支点に一致するのが理想ですが、今回はボイラー前部にタングステンの高比重ウェイト搭載したこともあり、重心はその支点より3mmほど前方になってしまいましたが、ヨシとしました。
車輌の前後方向の重心をチェックするには完成線路の下に丸棒をいれてみるのが簡単です。今回はユニトラックの下に爪楊枝を入れてチェックしながら補重していきました。

補重後の牽引力ですが、簡易牽引力測定装置で計測してみると空転状態で、0.71Nの牽引力があります。当鉄道の同じ英国形サイドタンク付きテンダー機関車の7750や7850の約 1.5倍の牽引力があることになります。牽引力と車重の比率(gはNに換算)は0.18となり7750や7850とほぼ同じになりました。この機関車はテンダーの重量を本体にはかけていませんが、少し値がよいようです。
とはいっても実際に走らせてみないとどの程度牽くかはわかりません。これについてはまた後日報告します。
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