走らせない鉄道模型??
最近走らせない鉄道模型が鉄道模型雑誌に掲載されることが増えたように思います。以前から蒸機など車両模型のディテールアップした作品で、フルパイピングした蒸機で直線専用機になっているものは誌上でときどき見かけましたが、最近はレイアウトセクションでも運転を考えて接続部や電気配線などの準備工作をしていないレイアウトセクションというよりは、精密情景ジオラマといったものを誌上でときどき見かけるようになりました。
「動くということが鉄道模型の他のソリッドモデルとは違った特質である」というのは、故・中尾豊さんが主張されていたことです。中尾さんは、その主張を実現するために「蒸機機関車のいる周辺」というレイアウト・セクションをつくられました。そのセクションは、閉店してしまった大阪・梅田マッハ模型にずっと展示されており、JAMでも展示されているのを見たことがあります。ただ車両が動いていないと死んでいる印象を受けました。やはりあの作品は動く鉄道模型という土俵の上で作られたものだと思いました。
また動いてもディテール重視で列車を牽けない機関車など走行性能が形態に対して不釣り合いな車両も本来の鉄道模型からは逸脱していると私は思います。
走らせない車両模型や精密情景ジオラマを鉄道模型としてよいのか、今後また議論になっていくと思います。


Comments
私個人的には鉄道模型とは走らせるものだと思っています。
そのために走行系の輪軸や線路はスケールから逸脱していると思っています。
形態重視なら、輪軸や線路も、きちんとスケール通りで作って欲しいです。
それをやらないのは、走る事に未練があるように思います。
Posted by: 森井義博 | November 17, 2025 10:33 PM
私は走ることに未練があるというより、車輪や線路を作り替えるだけ気合いが入っていないのだと思っています。そういう中途半端さが私は気に入りません。ポイントのない直線走行に限定してしまえば、フランジや車輪の厚みも実物どおりにできるのにと思います。
動力系も動輪に不細工なギアボックスつけなくても、ローラーついた走行台にモーター仕込んで回せばスッキリするのだと思います。
車両だけではなく走らさない情景ジオラマでも、ストラクチャーやシナリーは作り込んでも、線路や載せるは既製品利用とかいうのもおなじように思えます。
そのうちスケールどおりの車輪を持ったディスプレー用車両モデルが、模型誌上に登場して賞賛される日が来るんでしょうか?
Posted by: ゆうえん・こうじ | November 18, 2025 07:59 AM
語弊があるかもしれませんが、鉄道模型というカテゴリー(既存の規格の車輪とレール使用の縛り)の中で美術工芸品寄りと玩具寄りの作品(製品も)の違いが極端になってきているということでしょうか。目を移せばプラレールやレゴトレイン始め鉄道おもちゃジャンル?の趣味が盛況なのも興味深いです。でも、最近のTMSなど鉄道模型主流派の傾向はどんどん美術工芸品寄りになって来ているように感じます
Posted by: sktrokaru | November 19, 2025 08:37 PM
美術工芸品寄りの車両でもレイアウトでも、ちゃんと走れば鉄道模型だとは思うのですが、最初から「走ること」を意図していない模型が、誌面映えするためか、増えてきたのがどうなのかと思います。
玩具よりというか、鉄道おもちゃでもTMS9月号に掲載された木のおもちゃは、作者が昔TMSにスクラッチの5160や流線型C53を発表されていた方だけあって、デフォルメがしっかりしていて、すばらしいと感じました。
どこまでが鉄道模型の範疇なのか、その周辺領域まで専門誌が取り上げていくおつもりなのか、編集者はあいまいにしない方がよいと感じているかたも多いのではないかと思います。
Posted by: ゆうえん・こうじ | November 19, 2025 10:55 PM