出羽氏が発案されたロンビックイコライザー
先日JALCOのメンバーであった 仙台の出羽文行氏が亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げたいと思います。
出羽さんはすばらしい古典蒸機や客貨車を製作されてTMSにも発表されていましたが、最大の鉄道模型に対する最大の貢献はロンビックイコライザーの開発だと思います。
出羽さんはロンビックイコライザーに対して特許を出願されていました。これは出羽さんに以前うかがったところでは、このアイデアでひと儲けしようという意図はなく、そのアイデアを第三者が特許や実用新案として出願して、モデラーやメーカーが自由に使えなくなるのを防ぐためだといわれていました。
ネットの特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で検索すると 特開2002-186791
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2002-186791/11/ja
でみることができます
ところが出願状況は「みなし取下げ」となっており、特許は成立していなかったようです。
特許出願日から3年以内に「出願審査請求」をしない場合に、出願は自動的に取り下げられたものとみなされた状態のようです。ただ特許は成立していなくても,「みなし取下げ」は「自身の技術が他社に特許化されることを防ぐため、あえて審査請求をせずみなし取下げにすることで、技術を公開状態にする防衛的な利用」という使い方ができる、その場合は審査請求にかかわる費用を払う必要がないので、経済的な負担が軽くなるようです。おそらく出羽さんはそれを狙って出願審査請求をされなかったのではないかと思います。
またもし審査請求されて特許が成立していても既に20年の特許期間は経過しているので、現在は特許が時効となり誰でも使えるようになっているはずです。
なおこの機構にロンビックイコライザーという名前をつけられたのは、仙台の今野さんだとお聞きしています。
ロンビックイコライザーについてはTMS2001年9月:687号に「2軸車輌のイコライジング ロンビック・イコライザー その理論と実践」として記事が掲載されています。


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