水管式ボイラーの蒸気動車
関西鉄道のガンツ式の蒸気動車は水管式ボイラーを持っていたとクラブの会報にクラーケン師匠が書かれていました。
かの有名な和久田さんの蒸気動車のプロトタイプになった オーストリア帝国の蒸気動車も水管式ボイラーだったようです。
TMS297号より引用、特集シリーズ「ナローゲージブック」にもこの記事は再録されているがカラーページはなし
先日石炭炊き水管式ボイラーは、船舶では多用されたが、蒸機では試作はされたが成績がよくなく量産されなかったことは先日書きました。
上記のオーストリアの蒸気動車では、水質の問題で水管に故障が生じて10年程度で廃車になったと上記独語版wikiにありました。
船舶用の水管式ボイラーは閉鎖式であり、復水器でシリンダーから排出された蒸気を海水で冷やして水に戻して再利用していますが、鉄道用の水管式ボイラーは開放式?だったようで、やはり水管に湯垢が貯まって具合がわるかったのでしょうか?オーストリア・アルプスの硬水使えばすぐ湯垢が貯まりそうですが、軟水の日本ではどうだったのでしょうか?
水管式ボイラーはガンツ式の蒸気動車では18気圧、戦艦三笠では30気圧といった 当時の飽和式蒸気機関のボイラーに比べて高圧の蒸気を発生して高効率と蒸気機関の効率化を狙ったようですが鉄道用としてはうまくいかなかったようです。
ガンツ式は他の蒸気動車のように、シリンダーやロッドが露出しておらず、台車内に釣り掛け式?で組みこまれていたようです。これは模型の形態的にはおもしろくないですね。まあ客車に煙突つけて、ガンツ式なのでロッドやシリンダーは見えないといって、パワトラで走らせてしまえば工作は楽ですが、やはりロッドがまわらないと蒸気動車という感じがしません。
なお余談ですがガンツ社は現ハンガリーの機械メーカーですが、当時ハンガリーはオーストリア帝国の統治下にありました。オーストリア・ハンガリー二重帝国ともいわれ、オーストリア皇帝がハンガリー国王を兼ねる ハプスブルグ領の中でもハンガリーがある程度の自治権を持っていた政治体制です。ときどき見かける帝領王領オーストリア国鉄という書き方には違和感があります。やはりオーストリア帝国鉄道というのが正確な表現だと思います。
さらに余談ですが復水式の蒸機といえば、南アの蒸機が頭に浮かぶのですが、あれは空冷式復水器だったのでしょうか?
☆12/22追記
RMライブラリー(104 日本の蒸気動車下巻)
を読んでみると
工藤式軽便用蒸気動車も 最初は水管式ボイラーとしてリリースされたが、あまりうまくいかず量産型?は通常の火管式ボイラーとして製造されたらしいです。当時欧州では蒸気動車には水管式ボイラーを積むのがトレンドだったようですね 水管式は前面に煙室戸がなく 火管式は煙室戸がついているようです。












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