ハンダゴテ雑感

 コンさんが、先の細いハンダゴテ、いわゆる「つる首ゴテ」についてブログに書かれています。従来鉄道模型につかうハンダゴテは、ヒーターに挟まれた大きな銅の塊がありその先にコテ先がついているという形状だったと思います。これは昔 ブリキ屋さんが、燃やした炭の中に大きなコテを突っ込んで使っていた延長だと思います。
 コテ先を自由に変形加工できないと使いにくいといわれるモデラーさんも多いのですが、私はコテ先の加工と保守が面倒なので減らない鉄メッキのコテ先のついたハンダゴテを愛用しています。鉄メッキのコテ先は自分で削ると下地の銅が出てしまい、腐食防止の効果がなくなるので削らす製品のまま使っていますが、近年はバリエーションが増えたので好みの形のにオプションコテ先に交換しています。
 ただこれは、板金工作用というより電気・電子工作がメインターゲットの製品のようです。そのため自分で気に入ったコテ先をW数が大きめのハンダゴテにつけられるように改造して使っていました。コテ先も熱容量がおおきくなるように加工していました。

 最近はコテ先のデジタル温度調節機能がついたものをメインに使っています。これのよいところはスイッチオンですぐ加熱されて数十秒で使えるようになる、またしばらく使わないと温度が自動的に下がってコテ先の過熱・酸化を防げるところです。ただこういうハンダゴテに従来のような大きめのコテ先を加工してつけても温度調整が効かずうまく使えないようです。こういう温度調節付きコテでは、温度制御を優先して設計されているので、定温性を確保するためコテ先の熱容量は小さめにして、ヒーターの馬力を強くしてあるようです。コテの金属部に蓄熱するのではなく、大パワーのヒーターからコテ先温度をフィードバックしながら熱を供給制御するという考えで作られているようです。
 そのため例えばHOクラスの蒸機の主台枠などの熱容量の大きなものをハンダ付けすると、ヒーターからの熱供給が追いつかず、コテからの熱の移行が供給不足になりハンダ付け対象物の温度がなかなか温度があがらないので、従来のコテのような感覚でのハンダ付けはできないように思います。そのため私は熱容量の大きなものはバーナーなどを併用してハンダ付けをおこなっています。

 ハンダゴテの使い方は好みなので、ある程度経験を積めば、その道具としての選択に王道はなく 自分の好みで選べばよいと思いますが、このあたりまで突っ込んだ考察されて書かれている方はいないようなので、ちょっと書かせていただきました。

| | Comments (3)

軸穴の調整

今回のワフのような軸受では、軸穴の深さは既製品そのままでは使えないことが多々あります。

そういうときは軸穴をドリルでさらって深さを調節していくのですが、あまり深くドリルで掘りすぎると貫通してしまうことがあります。

そこであとどのくらい軸受の肉厚が残っているかを調べるのに便利なのが、このキャリパーという道具です。

本来は歯科技工士さんが歯に被せる金属冠の厚さを測定するために使う道具です。私は広島のOZさんから教えてもらいました。

これを使って残りの軸受の肉厚を測りながらドリルで軸穴をさらっていくと貫通させる失敗がありません。

20250323-22-08-26

この軸穴は貫通していないので「軸孔」ではなく「軸穴」ですね

| | Comments (0)

切断機の材料送り機の改良(続)

材料の送りストロークを長く改良した切断機の材料送り機ですが、材料の固定は移動テーブルにつけた鉄板に磁石で固定していましたが、それより使いやすいクリップを見つけました。

[ネセクト] スプリングクランプ 50mmという商品です。アマゾンで見つけました。

20250223-11-05-55 

木工用の材料固定クリップのようですが、マグネットより材料をしっかり固定できます。

薄板なら切断のときズレませんし、厚板のときも材料を手で押さえてアシストすれば使い物になります。

 

| | Comments (0)

切断機の材料送り機の改良

私はこれまで、遠藤機械の切断機にユニマットやサカイの複式刃物台を改造した材料送り機を使って、帯板などを切断してきました。ところがこの材料送り機の難点は、複式刃物台の送りのストロークが短いので、材料を100%使えないことや幅広の帯材を切れないことがありました。

そこで、中華通販で売られているスライドテーブルを使って作ってみました。これはCNCなど用のステッピングモーターで動かすスライドテーブルに手動つまみをつけたもののようです。

20250115-23-15-51

 

これで上記の欠点は改善出来たのですが、材料とスライドテーブル上の動くステージテーブルとの固定に問題がでました。これまでは刃物台に材料を加えていましたが。ステージテーブルには固定するものがついていません。あれこれ考えたのですが、これに鉄板を強力両面テープで貼ってそれにモノタロウで買った永磁ホルダーで固定するとうまくいきました。t0.5以下の真鍮板であればこの永磁ホルダーの固定で問題ないですが、t0.8ぐらいになると切断するとき材料がひきこまれるので、手で押さえてやる必要があります。

20250115-23-27-43

20250123-16-31-04

t0.2の真鍮板を固定して切断しているところです。

なお永磁ホルダーにはT形のつまみをつけてあります。

切断機と材料送り機があれば、任意の厚さと幅の帯板がすぐ手に入りますので、模型店の在庫探しまくる必要がないですし、KSモデルからの帯板の供給が不安定になっても大丈夫です。POD(Product on demand)で必要な時に板材から切り出しています。

また材料送り機を使わないときでも材料を位置出しして手で固定して切断するのはズレやすいですが、この永磁ホルダーで切断機の刃の手前の部分やddx40aさんに作っていただいたテーブルに固定するとズレにくいです。

| | Comments (0)

三つ爪ピンバイスを自作しました

三つ爪の小型ドリルチャックをつかって、三つ爪のピンバイスを自作しました

20241214-23-08-11

一番手前が今回自作したピンバイス、真ん中が中華通販で購入した格安ピンバイス、一番奥が30年以上前から使っている日本製のピンバイスです。

自作ピンバイスはチャックの外径がφ12、中華ピンバイスはφ14です。

20241213-22-44-28_20241215010101

今回自作したピンバイスは、小型ドリルチャックの穴を貫通させて、内径φ7.0肉厚0.5のパイプに短く切った外径φ7.0のパイプをハンダ付けして、この部分にベアリングを嵌めました。ドリルチャックとパイプはメタルロックで接着しました。この写真を撮った後で、ドリルチャックの軸は切断しています。

 

真ん中の中華製ピンバイスは、送料込みでなんと¥300強という激安商品です。

20241214-23-08-56

手前の日本製チャックを使った自作ピンバイスでは、本体のネジ部分と、キャップ内側の黒色のねじ込み部分はステンレス製ですが、中華ピンバイスは本体はアルミダイキャスト? キャップ内側の黒色部分は樹脂製です。ABSなのかポリアセタールなのかはよくわかりません。ただそれでもよく締まるので当面使えるとは思いますが、耐久性は?です。チャック自体は磁石がつくので鉄製だろうと思います。

20241214-23-10-12

ついでに中華通販でモーター軸取り付けタイプの小型チャックも買ってみましたが、これは驚くことにキャップ全体が樹脂製です。とはいってもさすがに三つ爪チャックは鉄製でした。これも使い物になるかどうか? ちょっとモーターにつけるのは不安なので、軸をつけてピンバイス化してみようと思います。

 

 

 

| | Comments (0)

小型三つ爪のドリルチャックの改造

 ある方が、三つ爪のチャックがついたピンバイスを探しているとネットに書かれていました。私もググってみたのですが、日本で販売されているのは見つかりませんでした。ただその時見つかったのがこの小型三つ爪チャックです。イチネンアクセスの精密チャック29071の外径が12mmで、これが現在日本で普通に入手できる最小の三つ爪ドリルチャックのようです。

 ただそのままでは、細いドリルの先端だけ出すような使い方ができないので、ネジが切ってある軸部分にもう少し旋盤加工で穴を深く開けてみました。

20241205-13-43-54

下が製品オリジナルにφ0.5ドリルをくわえたところ、上が加工後です。

これに軸をつければピンバイスになると思いますが、それはまた後日工作します。

三つ爪チャックのついたピンバイスは、中華通販で外径14mmのチャックがついたものを売っているようなので発注しましたが、どんなモノが来るかわかりません。

| | Comments (0)

ピッカフェルトの代用品

大阪のマッハ模型が閉店した後、オリジナル商品はIMONに引き継がれるらしいということを聞いたのですが、キサゲ刷毛やLPSオイルの小ボトルなどは引き継がれましたが、そのまま供給途絶になった商品も結構あります。

そのひとつがピッカフェルト(左下)です。

代用品がないかと思って探したのが、右下の極細目(0000番 #1500相当)のスティールウールです。これは台所などで使うのに比べて非常に細かい番手です。本来は木工で表面の塗装やステインを削り落とすために使われるようです。なおピッカフェルトは磁石にはくっつかないので、スティールウールではなさそうです。

先日アマゾンを見ていて、似たような感じがしたのが、真ん中下の「炭素繊維グラファイトフェルト」というものです。以前 井川さんにピッカフェルトは何かの工業用フィルターと聞いた覚えもがあるので、注文してみました。確かに少し触感は違いますが、これで擦るとピッカフェルトと同様の効果はあるようです。炭素繊維のフェルト?なので磁石にもひっつきません。

いったいピッカフェルトの正体はなにものなのでしょうか??

20240902-23-59-33

☆追記

炭素繊維なので、ピッカフェルト同様に導電性があります。これをうまく使えば動輪クリーナーとかに使えそうです。

炭素繊維フェルトについてはこちらを参照(今回私がアマゾンから購入した製品ではないと思います)

☆追記(9/26)

このアマゾンで売っているグラファイトフェルトは繊維が短いようで、研磨していると細かい粉が落ちてきます。純正ピッカフェルトはもう少し炭素繊維が長いようです。

| | Comments (0)

新しいデジタル温度調整機能つき高蓄熱型ハンダゴテ

20240713-23-15-26

gootからデジタル温度調整機能つき高蓄熱型ハンダゴテPX-480が発売になりました。このコテのよいところはスイッチオンから所定の350℃になるまで約25秒と暖まるのが非常に早いことです。

また動かさずに5分経つと自動的に200℃まで温度が下がって保温状態?になり、コテ先の過熱が防げることです。内部に振動?センサーが入っているらしく、コテを持つと再加熱がはじまり15秒くらいで350℃になることです。

向こう側の赤いコテがPX-480 手前が以前から使ってるコテ先改造のPX-201です。

PX-480は替えコテ先も種類が豊富で、私は先がドライバー型?のPX-48RT-5Dに交換して使っています。

なおこれらのコテ先は、鉄メッキされているので、コテ台の水を含ませた耐熱スポンジでちょと拭けばきれいになり、酸化皮膜を落とすためヤスリで削る必要はありまません。 逆にヤスリで削ると折角の鉄メッキが剥げてしまいます。

これならコテ先改造しなくても使えます。

実は先に発売されたPX-280は以前に買ってあったのですが、これはちょっとHO/16番クラスの真鍮車体組むには熱量不足でした。しかし電子配線用にはちょうどよく便利に使っています。

 

| | Comments (0)

ハンダゴテ先の更新改造

私はコテ先はマイナスドライバー形が使いやすくて好きなのですが、gootの温度調整式ハンダゴテPX-201の交換コテ先には、好みの形の交換コテ先がなくKS-60Rハンダゴテ用のR-6Dという鉄メッキ済コテ先を加工して使っています。

今回コテ先の鉄メッキのコーティングが消耗して、中の銅材が露出してきましたので交換することにしました。

加工の詳細は以前報告したとおりです。銅材の中ぐりはドリルが喰い込み易いので、切削油をたっぷりつけて旋盤の回転速度を落として行いました。まずφ2.5のドリルで下穴をあけてから、φ4.2のドリルで、深さ40mmの穴を開けました。加工後切削油はよく除去しておかないと、ヒーターと焦げ付いて抜けなくなりますので、綿棒にベンジンをつけてよく清掃しておきました。

20240111-10-22-06

上が今回更新する約3年使用したコテ先です

20240111-10-45-54

 

今回はφ7.0 肉厚0.5の銅パイプが入手できたので、これを35mm長に切断して 切断加工したコテ先の上に被せました。この上にステンレス製のカバー(ヒーターパイプ)をナット止めします。

これでまた新しいコテ先が使えます。

20240111-10-55-47

鉄メッキされたコテ先は、銀色で磁石がくっつきます。gootの製品の一部には鉄メッキしていない交換用コテ先にも、鉄メッキコテ先の台紙とパッケージを使ったものがあるらしいです。鑑別は色と磁石につくかどうかで可能です。銅色で磁石につかなければ、鉄メッキコーティングはしてありません。

鉄メッキされたコテ先は、ヤスリで削って表面のメッキが剥げると本来の長寿命効果がなくなりますので、水を含ませた耐熱スポンジで表面を清掃します。コテ先が酸化して黒くなりハンダのヌレがわるくなったときはtipリフレッサーとかケミカルペーストといったペースト状のコテ先クリーナーを使います。

そういう性質のコテ先ですので、鉄メッキされたコテ先は自分で好みの形に削って使いたい方には向きません。

なおこの改造はメーカーの仕様外の使い方なので、同じ改造をされる方は、自己責任でお願いします。この改造をしたため事故がおきても責任は負えません。
改造の結果発火したり、コテ先の温度が温度調整つまみのプリセットと一致しなくなる可能性といったリスクも予想されます。

この改造はじめてから8年近く経過して使用しています。現在まで特に事故はおきていませんが、今後もおきないという保証はないので、その点よくご理解の上で改造してください。

 

ところでこの温調ゴテ 最近はデジタル式も発売されたようですね。今のコテが壊れたらつかってみようかと思います。

 

| | Comments (0)

オフセットドライバーで台車のネジを締める

二点支持の台車の止めネジですが、みなさんどうやってネジ止めしておられるでしょうか?

おそらく斜めにドライバーを突っ込んで騙しながら止めておられる方が殆どだと思います。ただそのやり方ではしっかり締まらなかったり、下手するとネジの頭を舐めてしまうこともあると思います。

こうしたネジ止めをするためにオフセットドライバーという道具があるのを教えてもらったので、購入して使ってみました。

20231227-18-01-37

手前が日本製プラスねじ用(#0)で後ろがスイス製マイナスネジ用です。

20231229-14-02-05

一番小型の刃幅4mmマイナス用オフセットドライバーです。もうひとまわり大きいと国産の安い製品があるのですが、このサイズは高価なスイス製しか見あたりませんでした。またモノタロウのの仕様表示では、ドライバー先端部は厚さ0.6mmと記載されていましたが、現物が到着してみると0.7mm強の厚みがあり、台車にマクラバリを固定する段付きネジの頭には入りませんでした。そこでオイルストーン(油砥石)で0.5mm厚まで先端を削るとドライバーの先がネジ頭の溝に入ってネジを締めることができました。

両端にマイナスネジのドライバーヘッドが、90度角度を変えてついているのがこのツールのミソのようです。一本税込み三千円強とスイス製だけあって高価な道具ですが、スイスファンの自分なので手を出してしまいました。もちろん中華製の安物とは違って先端部の焼きもしっかりはいっています。特に凝った構造でもないので、自作も可能だと思います。とはいっても鉄棒を曲げて削って、焼きを入れて先端を研磨する手間を考えると高くはないと思います。

 

20231227-17-40-34

最近の日光の台車は止めネジがプラス頭のようですが、これはアネックスの0番オフセットドライバーでそのまま締めることができました。

あえて難をいえば、ドライバー部分の長さが14mmあるので、センターピンをつけたままでは使えないことです。もっと短いのがあればセンターピンにつけたまま、弛んだ台車ネジを締めることもできそうです。

またアネックスの製品はこれが最小のようで、ドライバー頭が00番の製品はないようなので、自作しようかと思っています。

いずれにしても最初から使う道具ではなく、最初は従来どおり、プラスかマイナスのドライバーでユルく締めて、最後にこのドライバーでしっかり締めるのがよさそうです。

 

 

 

| | Comments (0)

より以前の記事一覧